総数:400件
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主要製造地域:沖縄県 |
《特徴》
宮古上布とは宮古島(宮古島市・多良間村)で織られる麻織物で、手紡ぎの苧麻糸を経・緯に使用し、高機で織りあげます。
伝統的に織られてきた宮古上布は藍染めで緻密な絣を特徴としますが、現在では島の植物染料で染めた手括りの絣着尺や帯なども織られています。
[ 国指定伝統的工芸品(経済産業大臣指定)]
提供 : 宮古織物事業協同組合 様
宮古上布とは宮古島(宮古島市・多良間村)で織られる麻織物で、手紡ぎの苧麻糸を経・緯に使用し、高機で織りあげます。
伝統的に織られてきた宮古上布は藍染めで緻密な絣を特徴としますが、現在では島の植物染料で染めた手括りの絣着尺や帯なども織られています。
[ 国指定伝統的工芸品(経済産業大臣指定)]
提供 : 宮古織物事業協同組合 様
素材 | 苧麻糸 |
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製法・工法 | 【1】 糸の原料
「いらくさ」科の多年草である苧麻から採ります。 別名「からむし」「まを」と呼ばれます。 温暖な宮古島では生育が良く35日~40日間隔で刈り取ります。 年に4~5回の収穫が可能ですが、5月~6月の苧麻は「うりずんブー」と呼ばれ、最も良質です。 風当たりのない陽当たりの良い場所に植え有機肥料のみを与え育てます。 収穫方法は茎の根元から刈り、表皮を剥いで表皮の裏側にアワビの貝殻(ミミ貝)を当てしごいて繊維のみを採ります。 【2】 糸績み 経糸・緯糸ともに手で績みます。 苧麻の繊維(生ブー)を指や爪で細く裂き、結び目をつくらず指先で撚りつないでいきます。 経糸は2本撚り、緯糸は1本撚りでそれぞれ専門化されています。 撚りつないだ糸は10ヨミくらいになると(長さにして6,000m)糸車で撚りかけをして仕上げます。 着尺1反分に使用する糸は50ヨミが必要であり、経・緯それぞれ専門の績み手が1人で績むと半年を要します。 【3】 図案と絣固め 方眼紙の小さなマスに十字絣を描き入れてデザインされます。 これは絵図(イーズ)と呼ばれ絣締め職人の分野です。 絣用の糸は絣を鮮明にするため漂白します。 図柄によって、16~18本ずつを束にしてのりづけし、締機によって絣締めをする。 【4】 染色 琉球藍を藍建てして行います。 水を張った容器に琉球藍(泥藍)を入れ、アルカリ分として苛性ソーダ、醗酵を助けるために泡盛・黒糖や水飴を加え毎日撹拌します。 夏場は1週間程、冬は2週間程で醗酵してみどり色になり、染色可能な状態になります。 醗酵の状態が良い藍は藍の花と呼ばれる泡がいきおいよく立ちます。 【5】 製織 織機に設置され経糸に糸の毛羽だちを防ぐため上布糊を手のひらでまんべんなくぬり、糊が乾いたら糸のすべりをよくするため豚の脂を薄くぬってから織り始めます。 この作業は、織り進む再に機の上で常にくり返し行っていきます。 【6】 洗濯加工(砧打ち) 湯洗い陰干しした布に、サツマイモノの澱粉糊でまんべんなく糊付けをします。 この洗いと糊付けによって布が幾分縮むのでその後布をタテに引っ張って伸ばし、ヨコ幅を整えていきます。 布を折りたたんだ状態でアカギの台板の上に置き、イスノキ(ユスキギー)で作った4キロ程の木槌で布面をまんべんなく打っていきます。 【7】 検査 県より依託された専門検査員によって検査がおこなわれ、それに合格したものが初めて宮古上布と認められ製品として流通していきます。 |
歴史 | 今の宮古織物事業協同組合の建物に隣接して宮古神社があります。
境内石側に平良市指定有形文化財の「産業界之恩人記念碑」が建っています。 大正14年7月に宮古神社が建立された際、宮古の産業界の基礎をつくった下地親雲上恵根(植林)、砂川親雲上旨屋(サツマイモ)、稲石(上布織製)の三者を顕 彰して建立されたものです。 さらに社殿に向かって左側には、稲石をたたえる碑が建てられています。 稲石は1583年(万暦13)綾錆布を創製して琉球王国に献上、宮古上布織製の端を開いた人物として、下地町洲 鎌の「真屋御獄」に祀られていますが、稲石の献上布のいきさつについては次の通りです。 いまから400年前もの昔、琉球の進貢船が台風に遭い沈没寸前となりました。 そこにちょうど乗り合わせていた宮古の洲鎌与人・真栄という男が勇敢にも荒れ狂う海に飛び込み、船の故障をなおして乗組員全員の命を救いました。 このことが琉球王の耳 に入り、王はこの功績を讃えて真栄を間切頭主として任命しました。 妻の稲石はそのことを大いに喜び、心を込めて綾錆布を織 り王に献上しました。 れが宮古上布の世に出るきっかけとなりました。 綾錆布とは、大名縞の紺細上布で苧麻の原料に染色を施し、長さ11.4m 幅40cm19ヨミの細目布であったといいます。 |
関連URL | http://miyako-joufu.com/ |
◆展示場所
◎宮古伝統工芸品研究センター
〒906-0012 沖縄県宮古島市平良字西里3番地
TEL : 0980-72-8022
開館時間 : 9:00~18:00
休館日 : 日、祝日、年末年始
入館料 : 無料
◎宮古島体験工芸村
〒906-0000 沖縄県宮古島市平良字東仲宗根1166
TEL : 0980-73-4111
開館時間 : 10:00~18:00
休館日 : 火曜日
◆イベント開催
宮古伝統工芸品研究センター
体験が出来ます。
〒906-0012 沖縄県宮古島市平良字西里3番地
TEL : 0980-72-8022
開館時間 : 9:00~18:00
休館日 : 日、祝日、年末年始
入館料 : 無料