総数:401件
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主要製造地域:山口県 |
《特徴》
今から400年前、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際、朝鮮から連れ帰った陶工李勺光(リシャコウ)、李敬(リケイ)兄弟を毛利輝元が広島で預かったが、その後の関ヶ原の戦いに破れた輝元と伴に萩に移り住み毛利藩の御用窯となったことに始まります。
萩焼の窯は、主に登り窯で、傾斜地を利用した朝鮮式の連房式登り窯です。
この連房式は、各室が蒲鉾の様な形で3~5部屋が繋がっており、これらが、傾斜地に作られています。
窯としては長く続きましたが、近年、窯の中にある棚板の積み方などが容易になったことで、現在ではガス、電気窯を併用しながら、登り窯での焼成は年に2~3回のみとなっています。また窯は、環境問題などもあり、町中から少し離れた場所に作られています。
[ 国指定伝統的工芸品(経済産業大臣指定)]
提供 : 山口ふるさと伝承総合センター 様
今から400年前、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際、朝鮮から連れ帰った陶工李勺光(リシャコウ)、李敬(リケイ)兄弟を毛利輝元が広島で預かったが、その後の関ヶ原の戦いに破れた輝元と伴に萩に移り住み毛利藩の御用窯となったことに始まります。
萩焼の窯は、主に登り窯で、傾斜地を利用した朝鮮式の連房式登り窯です。
この連房式は、各室が蒲鉾の様な形で3~5部屋が繋がっており、これらが、傾斜地に作られています。
窯としては長く続きましたが、近年、窯の中にある棚板の積み方などが容易になったことで、現在ではガス、電気窯を併用しながら、登り窯での焼成は年に2~3回のみとなっています。また窯は、環境問題などもあり、町中から少し離れた場所に作られています。
[ 国指定伝統的工芸品(経済産業大臣指定)]
提供 : 山口ふるさと伝承総合センター 様
素材 | 大道土・金峯山土・見島土 |
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製法・工法 | 【1】 採土
基本の原土は萩焼と同じく防府市台道や山口市鋳銭司・陶で産出される「台道土」と萩市見島で産出される鉄分を多く含む赤土「見島土」です。 山口萩焼はこれに加えて、山口市仁保で産出される赤真砂や白真砂を、鉄分の少し含んだ黄土を使います。 【2】 原土の乾燥 天日で充分乾燥させます。 【3】 土漉し 乾燥させた原土を水槽に入れて、土漉しします。 原土を沈殿させて細かい粒子を含む濁り水をオトシで漉し、さらに純度の高い粘土にします。 【4】 おうろ・乾燥 土漉しした土を「おうろ」という入れ物に入れて水分取り除いた後、天日で乾燥させます。 【5】 土踏み 乾燥した粘土を、板張りの踏み台で赤真砂や白真砂などの土をあわせ数時間足踏みしながら調合し固さを一定にします。 【6】 土揉み 土踏みで練った土を両手で強く揉み込みます。 途中の土の形が菊の花に似ていることから、菊練りとも言われています。 【7】 成形~形をつくる~ ※ロクロ水挽き:ロクロを使って成形することを水挽きといいます。 ※蹴ロクロ水挽き:粘土をロクロに密着させ、蹴ロクロを足で回転させながら手先を、ヘラやなめし皮を使って水挽きをします。 ※ひとつづくり:鉢やつぼをロクロを使いひとつずつ成形していきます。 ※高台削り:水挽きした作品を2~3日陰干した後に、角カンナや丸カンナを使って高台を削っていきます。 ※生掛け:「見島土」などの鉄分を多く含んだ土を使った作品は、焼き上がりが黒くなるのを防ぐため、生掛けをします。 【8】 素焼き・乾燥 仕上げをした素地は、日陰で充分乾燥させた後、素焼き窯に入れて700~800℃で軽く焼き上げます。 【9】釉掛け 土味がそのまま表現できる「透明釉」や、火に強く白く焼き上がる「白釉」など、長石に土灰や、わら灰などを調合した釉を主に使います。 【10】 窯づめ 釉掛けした素焼きを窯づめにして焼くことを「本窯」といいます。 山口萩焼は伝統的な登り窯を使っており、窯づめは登り窯の横口から行われ、レンガと泥で窯にフタがされます。 【11】 窯焚き 窯焚きは、赤松の薪を使います。徐々に窯全体を暖めていきます。 この作業はおよそ24~30時間行われます。 窯全体が暖まると、横にも順に薪が入れられます。この時窯の温度は最高1,300℃位まで上昇します。 【12】 窯出し 火を止めた後、2~3日さましてから、作品を取り出します。 |
歴史 | 1500年代の後半、朝鮮李朝の陶工李勺光により毛利藩の御用窯として開窯された萩焼は、その後およそ400年、李朝の伝統を受けつぎ、さらに見島土などによる陶技が加えられ、萩焼という陶芸が、現在では萩市を中心に長門市、山口市をはじめ全県下に及ぶ広がりを見せています。
松本焼(萩)、深川焼(長門)に次いで宮野焼(山口)が窯の火を起こしたのは1892年、今から132年前、大和作太郎松緑によるものです。 大和作太郎は1855年(安政2年)萩城下の豪商大和屋に生まれましたが、若くして陶工を志し、萩東光寺窯で修行したあと、吉田松陰誕生地の近くに松緑と号して「松緑焼」を独立開窯しました。 作太郎22歳でした。 その後、家をあげて萩から山口へ移住し、宮野大山路に松本萩の分派である窯を築き「松緑焼」または「宮野焼」と呼称され、主に萩焼を制作しました。 大和作太郎松緑が1921年(大正10年)7月、意欲の陶芸家としての生涯を終えたのは66歳でした。 今や作太郎翁誕生169年、その陶芸精神をつぎ、伝統窯の火を守りつつ新風を求める陶芸家の郡像が(山口萩焼作家協会に集まり)研鑚の日々を送っています。 2024年(令和6年)現在 |
関連URL | http://y-densho.sblo.jp/ |
◆展示場所
山口ふるさと伝承総合センター
〒753-0034 山口県山口市下竪小路12番地
TEL : 083-928-3333
開館時間 : 9:00~17:00
入場料 : 無料
休館日 : 12月29日~1月5日、8月14日~8月16日