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NPO法人日本伝統文化振興機構は、日本の伝統文化の継承・創造・発展のための活動を行っております。
剣舞 | 郷土芸能・民俗芸能 カテゴリ

総数:127件

伝統文化

剣舞
伝統文化の分類 郷土芸能・民俗芸能
文化名 剣舞



《特徴》
念仏風流踊りの一種で、面をつけて躍るもの、面をつけないものに大別され、念仏剣舞、ひな子剣舞、鎧剣舞、大念仏(本剣舞)などの種類がある。「けんばい」の語源は、刀を持って激しく躍ることから、あるいは大地を踏みしめる動作「反閇(へんばい)」からなど諸説ある。盂蘭盆に祖先の霊を慰めるのが主な目的で、悪霊退散、衆生済度などの意味をもつ。鬼剣舞も念仏剣舞の一種で、一般的には「さるこ」や「かっかた」と呼ばれる仏の化身(地域によっては道化面や狐面の場合もある)が「いかもの」などと呼ばれる忿怒面の怨霊(または亡魂)を打ち払う様子が描かれる踊り。ひな子剣舞は女児を中心とした華やかな舞踊と太鼓の曲打ちが特徴。

朴ノ木沢念仏剣舞(ほおのきざわねんぶつけんばい)

念仏剣舞は古くは西磐井地方で踊られたが、後年、胆沢・江刺・和賀地方に伝播され、悪魔降伏・怨敵退散、地方豪族の追悼、衆生済度などを祈って踊られたといわれる。特に朴ノ木沢念仏剣舞は、平泉の高館で無念の最期を遂げた源義経主従の亡霊を鎮めるためにつくられたという「高館物怪(もっけ)」を継承しているという。伝承によると、「高館物怪」は門外不出のものとして高館だけで踊られていたが、明応3(1495)年、高館剣舞の駄一郎により盛岡の中津川、南部の立花、胆沢の都鳥に伝授され、文久3(1863)年になって朴ノ木沢の惣五郎に受け継がれた。踊り手は8人一組を基本とするが、「一番庭(本剣舞)」は踊り手13人に猿面のカッカタ(釈迦の化身)1人、少女もしくは少年の胴取り2人がつき、武者の亡霊が荒れ狂い、やがてカッカタによって鎮められるストーリーが展開される。かつては盆の精霊供養として寺社の境内や民家の庭で踊られたが、その慣行は薄れ、神社の祭礼や各種の芸能発表会、結婚式などに招かれて踊られることが多くなった。また、一年の踊り納めとして、10月に「笠越し」行事が行われる。


所在地 奥州市胆沢区小山
展示場&開催場所 奥州市胆沢区小山
問い合わせ先 朴ノ木沢念仏剣舞保存会
アクセス 東北新幹線水沢江刺駅
URL http://www.bunka.pref.iwate.jp/genre-list?parent_id=32