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竹富島の種子取祭 | 郷土芸能・民俗芸能 カテゴリ

総数:127件

伝統文化

竹富島の種子取祭
伝統文化の分類 郷土芸能・民俗芸能
文化名 竹富島の種子取祭



竹富島の種子取祭《特徴》
「竹富島の種子取祭」は、重要無形民族文化財に指定された島内最大の祭事です。「種子取」は「タネドリ」や「タナドゥイ」と発音され、その名からも分かる通り農耕に関する行事であり、種を蒔き、それが無事に育つことを祈願するお祭りです。現在の竹富島では農業を行っていませんが、古来の儀式を継承しています。

この祭りは、準備や「奉納芸能」の練習を含めた約10日間もの日程に渡り、毎年催されています。開催日は、陰暦の9、10月中に廻り来る甲申(きのえさる)の日から甲午(きのえうま)の日と定められています。但し場合によっては別月の甲申から催行される事もあり、最終的には会議によって決められるのです。

7日目、8日目に行われる「奉納芸能」は、2日間で約70点を超える芸能を披露し多くの観光客を集めます。また、世界中に散らばった島出身者の多くが帰省するため、島を挙げての大賑わいとなるのです。竹富島には玻座間村と仲筋村の2つの村があり、玻座間村はさらに東と西に分かれていますが、種子取祭の芸能は玻座間村と仲筋村の競演という性格をもっています。7日目の奉納芸能が玻座間村、8日目が仲筋村と決まっています。

奉納芸能は、大きく分類すると、舞踊(ブドゥイ)と狂言(キョンギン)とに、分けることができます。華やかな舞踊は女性の担当であり、勇壮また時にはひょうきんな狂言は男性の担当です。踊りと狂言には竹富島で生まれたものと、八重山の島々から取り入れたもの、さらには沖縄本島や本土から入って来たものなど、様々な種類のものがあります。

また、種子取祭では、「奉納芸能」以外にも、様々な行事があります。
物音を立てずに静かに過ごすという、「ンガソージ(ンガは大きい、ソージは精進の義で、大精進の日)」と称して身を慎む日や、「世乞い(ユークイ/、綱引・舟競争などによって豊作を招く行事)」で、各家々を回るという行事などもあります。


[国指定重要無形民俗文化財]
提供: 竹富観光センター 様


所在地 竹富島
展示場&開催場所 竹富島
問い合わせ先 竹富観光センター
Tel 0980-85-2998
観るポイント みどころは、なんといっても「奉納芸能」です。朝から晩まで披露されるさまざまな芸能は、どれもみな、こころを掴んで離さないでしょう。南国らしい衣装や、行事の独特の呼び名なども注目です。
伝統文化の
体験・一般参加
「竹富島の種子取祭」の様子を見学いただけます。
場所:竹富島
日時:陰暦の9、10月中