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NPO法人日本伝統文化振興機構は、日本の伝統文化の継承・創造・発展のための活動を行っております。
天津司舞 | 郷土芸能・民俗芸能 カテゴリ

総数:128件

伝統文化

天津司舞
伝統文化の分類 郷土芸能・民俗芸能
文化名 天津司舞



《特徴》
天津司舞は地元ではオテヅツサンと呼ばれ、9体の等身大人形を古来から地元の17戸が操り、祭りごとに舞われてきたものであり、発生は中世にさかのぼると考えられています。
もともと人形は12体ありましたが、舞遊中にうちの2体は天に昇り、1体は西油川村の鏡池に没したという神話(伝承)になっています。残る9体は小瀬村の産土神である諏訪神社社殿に鎮座してありましたが、建久年間(1190~1198年)に下鍛冶屋村に武田の居館を移した際に神社も移したので、小瀬の旧社地には大永2年(1522年)に天津司社が建立されたと伝えられています。
この由縁から4月の第一日曜日の祭日には、笛や木鼓の囃子にのって800mの小道を下鍛冶屋村の諏訪神社に向け、遣い手に捧げられてお成り舞うとされています。
天津司舞は中世芸能の特色を残す民俗行事として大変貴重です。なお、「天津司」とは室町時代の辞書である「新撰類聚往来」によれば、傀儡(テヅシ、クグツ)の意味とあります。


[国指定重要無形民俗文化財]


山梨県 山梨県教育委員会教育庁学術文化財課 コンテンツ内
「主な文化財(民俗文化財)」より転載


所在地 山梨県甲府市小瀬町
展示場&開催場所 下鍛冶屋村諏訪神社
問い合わせ先 山梨県教育委員会教育庁学術文化財課(055-223-1790)
アクセス JR中央線甲府駅下車中道橋経由豊富行き御所循 
環下鍛冶屋バス停下車
車の場合 中央道甲府南IC10分
観るポイント 天津司舞は、日本最古の人形芝居としても有名です。古来より伝えられた等身大人形が演目を演じている様子は感慨深いものがあります。