JTCO
NPO法人日本伝統文化振興機構は、日本の伝統文化の継承・創造・発展のための活動を行っております。
塩原の大山供養田植 | 郷土芸能・民俗芸能 カテゴリ

総数:127件

伝統文化

塩原の大山供養田植
伝統文化の分類 郷土芸能・民俗芸能
文化名 塩原の大山供養田植



《特徴》
伯耆大山を中心とした、伯耆・出雲・美作・備中北部・備後北部一帯の地方は、牛馬安全の神・大山智明大権現(通称・大仙さん)への信仰が盛んであった地方です。
東城町内の高い山の上には、たいてい大仙社が勧請され、毎年春や秋には定期的に大仙祭りが盛大に行われていました。
大山供養田植は、春秋の大仙祭りとは別に随時、奇特な施主が主催して、不慮の死にあった牛馬の霊を供養し、現在飼育している牛馬の安全と五穀豊穣・家内安全を祈念する大規模な祭りであり、田植踊り・供養行事・しろかき・太鼓田植・お札納めの5行事からなります。
発祥年月は不明ですが、中世に書かれた「大山寺縁起絵巻」に供養田植の絵図が紹介されているので、すでに中世に行われていたと思われます。


[国指定重要無形民俗文化財]


庄原市教育委員会 コンテンツ内
「塩原の大山供養田植」より転載


所在地 広島県庄原市東城町大字塩原
展示場&開催場所 石神社
問い合わせ先 庄原市教育委員会生涯学習課文化振興係 0824-73-1189
観るポイント 太鼓を主とした囃子方は田の中には入らずあぜで囃し、農作業を効率的に行うために太鼓と歌で田植の調子を整えた実際的な田植を継承したもので、芸能的に華やかに展開する以前の田植の様子を示しています。