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《特徴》
<由来>
旧藩時代、留守家17代の水沢城主宗景公が江戸に居た時、多くの火災を目撃した。悲惨な災禍から、火災の恐ろしいことを肝に銘じ、任を終えて帰水するや、火防の対策に万全の策を講じた。
人智の不測不慮の羅災を神仏の加護によって未然に防止しようとし、日高妙見社の日は「火」に瑞山(みずやま)神社の瑞は「水」に通ずるとして両社に祈願し始められたのがこの祭であるといわれている。
<祭りの日まで>
町々では、その年の屋台を運行する年番(ねんばん)が決められ、厳粛に前年の年番から新しい年番へと引き継ぎが行われる。
祭りがあと半月に迫ると各町では一斉に「はやし」の練習が始まる。
町のそちらこちから三味・太鼓の音が響きはじめると舞台裏では屋台の掃除、点検、飾りの用意と多忙な日が続く。
そして祭りの前日、磨きあげられた1本1本の柱が組み立てられ、「はやし」も最後の総仕上げがなされる。
<祭りの日>
祭りは古くからのしきたりや順序があり、古式にのっとって行われる。
午前8時、各町の年番長が日高神社に参拝、祈願して御守札を受け(これを年番祭といっている)、ただちに各屋台に帰り屋台の運行が始まる。
「はやし屋台」は神社前まで入れないので、神社を西方に臨む日高小路界隈において10時40分、「遥拝式」を行い、出発点の市役所前(城跡大手門前)に集合する。(昔は、ここで城主の観覧に供した)
午後1時15分、消防団の「纏振り」を先頭に「町印」「打ちばやし」「はやし屋台」の順に整列をする。その後、不断町、川口町、立町、柳町(ここで消防創設者と目されている佐々木佐五平の像に拝礼する)、大町、横町、袋町へと各町組の年番長の指揮の下に整然と人波をぬって練り歩く。
夕陽が西に傾く午後5時15分頃、終点中央通りに到着、各屋台は1時間半程休憩する。 ここで町印と打ちばやしは各町に帰る。夕食をすませる頃、あたりは静かな夕闇につつまれ、ぼんぼりは一斉に点灯される。屋台はいきかえったように絢爛華麗さを加え、水沢駅前で「相打ち」の仁義礼をつくして駅通りへ向かい、3町組毎の「揃い打ち」を披露し各町に帰って行く。この2時間が祭りのクライマックスとなる。
[岩手県無形民俗文化財]
奥州市観光情報サイト「おうしゅう旅浪漫」 コンテンツ内
「岩手県無形民俗文化財 日高火防祭」より転載
<由来>
旧藩時代、留守家17代の水沢城主宗景公が江戸に居た時、多くの火災を目撃した。悲惨な災禍から、火災の恐ろしいことを肝に銘じ、任を終えて帰水するや、火防の対策に万全の策を講じた。
人智の不測不慮の羅災を神仏の加護によって未然に防止しようとし、日高妙見社の日は「火」に瑞山(みずやま)神社の瑞は「水」に通ずるとして両社に祈願し始められたのがこの祭であるといわれている。
<祭りの日まで>
町々では、その年の屋台を運行する年番(ねんばん)が決められ、厳粛に前年の年番から新しい年番へと引き継ぎが行われる。
祭りがあと半月に迫ると各町では一斉に「はやし」の練習が始まる。
町のそちらこちから三味・太鼓の音が響きはじめると舞台裏では屋台の掃除、点検、飾りの用意と多忙な日が続く。
そして祭りの前日、磨きあげられた1本1本の柱が組み立てられ、「はやし」も最後の総仕上げがなされる。
<祭りの日>
祭りは古くからのしきたりや順序があり、古式にのっとって行われる。
午前8時、各町の年番長が日高神社に参拝、祈願して御守札を受け(これを年番祭といっている)、ただちに各屋台に帰り屋台の運行が始まる。
「はやし屋台」は神社前まで入れないので、神社を西方に臨む日高小路界隈において10時40分、「遥拝式」を行い、出発点の市役所前(城跡大手門前)に集合する。(昔は、ここで城主の観覧に供した)
午後1時15分、消防団の「纏振り」を先頭に「町印」「打ちばやし」「はやし屋台」の順に整列をする。その後、不断町、川口町、立町、柳町(ここで消防創設者と目されている佐々木佐五平の像に拝礼する)、大町、横町、袋町へと各町組の年番長の指揮の下に整然と人波をぬって練り歩く。
夕陽が西に傾く午後5時15分頃、終点中央通りに到着、各屋台は1時間半程休憩する。 ここで町印と打ちばやしは各町に帰る。夕食をすませる頃、あたりは静かな夕闇につつまれ、ぼんぼりは一斉に点灯される。屋台はいきかえったように絢爛華麗さを加え、水沢駅前で「相打ち」の仁義礼をつくして駅通りへ向かい、3町組毎の「揃い打ち」を披露し各町に帰って行く。この2時間が祭りのクライマックスとなる。
[岩手県無形民俗文化財]
奥州市観光情報サイト「おうしゅう旅浪漫」 コンテンツ内
「岩手県無形民俗文化財 日高火防祭」より転載
所在地 | 岩手県奥州市 |
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展示場&開催場所 | 岩手県奥州市水沢区 |
問い合わせ先 | 奥州市商業観光課観光物産係 0197-24-2111 |
アクセス | JR水沢駅から徒歩5~10分 |
観るポイント | 金、朱、碧色と色とりどりに彩色された美しい屋台や、そこに乗せられた三味線(娘5人と糸合せの師匠1人)、小太鼓(早乙女15~20人位)、横笛(男2人)の奏でる音律がみどころとなっています。 |