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《特徴》
◎開催地域 福岡県
◎開催時期 7月
200年を超える歴史を持つ戸畑区(とばた)の伝統行事「戸畑祇園大山笠行事」は、国の重要無形民俗文化財に指定され、福岡県夏の三大祭りの一つとして「提灯山」の愛称で広く親しまれている、飛幡八幡宮(とびはた)、菅原神社、中原八幡宮(なかばる)の三社の夏祭りです。平成28年にはユネスコ無形文化遺産に登録されました。その起源は、八幡神社(現在の飛幡八幡宮:大正9年に鳥旗(とりはた)から現在地に遷座)の記録によると、享和3年(1803)、須賀大神に疫病退散を祈願した際、御神徳により平癒したため、山笠をつくり祝ったことから始まったといわれています。戸畑から分かれた天籟寺(地名:てんらいじ)は、戸畑と同時に始められたと考えられています。中原は隣村であり、いろいろ交流もあったのでほぼ同時期か数年遅れではじめられたと考えられています。
昭和29年に、この戸畑の誇る伝統行事を多くの方に見ていただくため始まった「戸畑祇園大山笠競演会」は、祭り期間中の1番の見どころで、中日の夕刻に戸畑区役所前で開催されます。東、西、中原、天籟寺の4基の大山笠と、それぞれの地区の中学生が担ぐ、4基の小若山笠(小東山笠、小西山笠、小天山笠、小中山笠)は、各々、東・西の山笠が飛幡八幡宮、天籟寺の山笠は菅原神社、中原の山笠は中原八幡宮に奉仕し、祭り期間中、それぞれの地区で運行していますが、この競演会には、現在では、計8基の山笠が勢ぞろいします。
【山笠のすがた】
特徴は、昼の幟山笠が夜になると提灯山笠に姿替えすることです。幟山笠は高さ1.8メートルの台上に約2メートル四方の勾欄付きの台座をすえ、紅白各6本の幟を左右交互に立て、正面に前花(山笠の正面左右の菊花)、背面に見送り(幟山笠のシンボル的な装飾)、台上にてまりこ(染紙で球形に作った飾り)を飾ります。山笠台はフジカズラの根で締め付け、水引(勾欄下の細長い幕)、切幕(山笠台の最下部の前後左右の幕)、前掛け(正面中央の幕)をかけます。見送りと幕類は武者絵などの図柄を金糸銀糸で刺繍した豪華なものとなっております。
夜になると、幟山笠の装飾をすべて取り払い、台上に高さ約7メートルの四角錘形の櫓を組み、12段に309個の提灯を飾ります。この形態の提灯山笠としては日本最大規模(総高約10メートル)です。重さが2.5tあり、約80人の担ぎ手が鉦や太鼓のお囃子にあわせて「ヨイトサ、ヨイトサ」の掛け声とともに勇ましく担ぎます
【各山笠】
◎東大山笠…飛幡八幡宮
◎西大山笠…恵美須神社
◎中原大山…中原八幡宮
◎天籟寺大山笠…菅原神社
【行事】
◎宿開き
各山それぞれの習わしにそって、神官によるお祓いの後、当年の役員紹介などが行われ、簡単な盃事が交わされる。この「宿開き」を機に、戸畑祇園大山笠の行事は本格的に動き出すのである。6月中旬、恵美須神社(えびす)で西大山笠6月下旬、飛幡八幡宮で東大山笠、中原八幡宮では中原大山笠。7月はじめ、天籟寺大山笠では事務所開きが行われる。
◎道具出し
祭りに使われる山を始めとする飾りなど道具一式は各山とも宿開きを前後して、それぞれの収納庫から取り出し、点検修理を行う。
◎かずら取り
山笠台を組み立てる際、釘を使用しないため藤葛で締める。各山は4月初旬頃からその藤葛をもとめて山林に入る。
◎神移し
各山笠によって異なるが、神事に入り山笠に御霊を移す。
◎お汐井汲み(おしおいくみ)
渡し場、大橋公園横に作られた「お汐井汲みの場」で、神官が海水を手桶に汲み、榊の枝でお汐井を幟山笠や関係者にかけてお祓いをする。東大山笠・西大山笠・天籟寺大山笠はこの場所で、中原大山笠は中原先の浜にあるお汐井汲み場で、それぞれ行っている。
[ユネスコ無形文化遺産、国指定重要無形民俗文化財]
提供:戸畑祇園大山笠振興会事務局 様
戸畑祇園大山笠
◎開催地域 福岡県
◎開催時期 7月
200年を超える歴史を持つ戸畑区(とばた)の伝統行事「戸畑祇園大山笠行事」は、国の重要無形民俗文化財に指定され、福岡県夏の三大祭りの一つとして「提灯山」の愛称で広く親しまれている、飛幡八幡宮(とびはた)、菅原神社、中原八幡宮(なかばる)の三社の夏祭りです。平成28年にはユネスコ無形文化遺産に登録されました。その起源は、八幡神社(現在の飛幡八幡宮:大正9年に鳥旗(とりはた)から現在地に遷座)の記録によると、享和3年(1803)、須賀大神に疫病退散を祈願した際、御神徳により平癒したため、山笠をつくり祝ったことから始まったといわれています。戸畑から分かれた天籟寺(地名:てんらいじ)は、戸畑と同時に始められたと考えられています。中原は隣村であり、いろいろ交流もあったのでほぼ同時期か数年遅れではじめられたと考えられています。
昭和29年に、この戸畑の誇る伝統行事を多くの方に見ていただくため始まった「戸畑祇園大山笠競演会」は、祭り期間中の1番の見どころで、中日の夕刻に戸畑区役所前で開催されます。東、西、中原、天籟寺の4基の大山笠と、それぞれの地区の中学生が担ぐ、4基の小若山笠(小東山笠、小西山笠、小天山笠、小中山笠)は、各々、東・西の山笠が飛幡八幡宮、天籟寺の山笠は菅原神社、中原の山笠は中原八幡宮に奉仕し、祭り期間中、それぞれの地区で運行していますが、この競演会には、現在では、計8基の山笠が勢ぞろいします。
【山笠のすがた】
特徴は、昼の幟山笠が夜になると提灯山笠に姿替えすることです。幟山笠は高さ1.8メートルの台上に約2メートル四方の勾欄付きの台座をすえ、紅白各6本の幟を左右交互に立て、正面に前花(山笠の正面左右の菊花)、背面に見送り(幟山笠のシンボル的な装飾)、台上にてまりこ(染紙で球形に作った飾り)を飾ります。山笠台はフジカズラの根で締め付け、水引(勾欄下の細長い幕)、切幕(山笠台の最下部の前後左右の幕)、前掛け(正面中央の幕)をかけます。見送りと幕類は武者絵などの図柄を金糸銀糸で刺繍した豪華なものとなっております。
夜になると、幟山笠の装飾をすべて取り払い、台上に高さ約7メートルの四角錘形の櫓を組み、12段に309個の提灯を飾ります。この形態の提灯山笠としては日本最大規模(総高約10メートル)です。重さが2.5tあり、約80人の担ぎ手が鉦や太鼓のお囃子にあわせて「ヨイトサ、ヨイトサ」の掛け声とともに勇ましく担ぎます
【各山笠】
◎東大山笠…飛幡八幡宮
◎西大山笠…恵美須神社
◎中原大山…中原八幡宮
◎天籟寺大山笠…菅原神社
【行事】
◎宿開き
各山それぞれの習わしにそって、神官によるお祓いの後、当年の役員紹介などが行われ、簡単な盃事が交わされる。この「宿開き」を機に、戸畑祇園大山笠の行事は本格的に動き出すのである。6月中旬、恵美須神社(えびす)で西大山笠6月下旬、飛幡八幡宮で東大山笠、中原八幡宮では中原大山笠。7月はじめ、天籟寺大山笠では事務所開きが行われる。
◎道具出し
祭りに使われる山を始めとする飾りなど道具一式は各山とも宿開きを前後して、それぞれの収納庫から取り出し、点検修理を行う。
◎かずら取り
山笠台を組み立てる際、釘を使用しないため藤葛で締める。各山は4月初旬頃からその藤葛をもとめて山林に入る。
◎神移し
各山笠によって異なるが、神事に入り山笠に御霊を移す。
◎お汐井汲み(おしおいくみ)
渡し場、大橋公園横に作られた「お汐井汲みの場」で、神官が海水を手桶に汲み、榊の枝でお汐井を幟山笠や関係者にかけてお祓いをする。東大山笠・西大山笠・天籟寺大山笠はこの場所で、中原大山笠は中原先の浜にあるお汐井汲み場で、それぞれ行っている。
[ユネスコ無形文化遺産、国指定重要無形民俗文化財]
提供:戸畑祇園大山笠振興会事務局 様
戸畑祇園大山笠
所在地 | 福岡県北九州市 |
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展示場&開催場所 | 【競演会】 戸畑区役所前、浅生一号公園周辺 |
問い合わせ先 | 戸畑祇園大山笠振興会事務局(戸畑区役所内)
TEL:(093)871-1501 |
アクセス | 【競演会】 振興会HPにてご確認ください。 |
観るポイント | 昼は山笠本来の姿といわれる幟山笠で金糸銀糸の刺繍を施した格調高く華麗な姿。夜には提灯に彩られた光のピラミッドの姿。2パターンの山笠の姿を楽しめます。 |
伝統文化の 体験・一般参加 |
「戸畑祇園大山笠行事」
7月の第4土曜日を挟む3日間 「戸畑祇園大山笠競演会」 期日:7月 第4土曜日の夕刻 ※有料観覧席もございます。詳細につきましては振興会HPをご参照ください。 詳しくはこちら |
URL | http://tobatagion.jp/ |