JTCO
NPO法人日本伝統文化振興機構は、日本の伝統文化の継承・創造・発展のための活動を行っております。
日田祇園の曳山行事 | 祭り カテゴリ

総数:127件

伝統文化

日田祇園の曳山行事
伝統文化の分類 祭り
文化名 日田祇園の曳山行事



日田祇園の曳山行事《特徴》
日田(ひた)の祇園祭りは、約300年前に夏の厄除け行事として始まったと伝わる豆田八阪神社・隈(くま)八坂神社・竹田若宮神社の三社の祭礼行事で、正徳四年(1714 年)には 現在のような山鉾が奉納されて始まりました。祭神(さいしん)は素盞嗚尊(すさのおのみこと)です。

祭りでは「山鉾」と呼ばれる山車が曳き廻され、夜にはこの山鉾の背部に垂らした「見送り幕」という懸け幕をはずし、提灯をさげる「晩山(ばんやま)」が行われます。

祭りで曳き廻される山鉾は、現在、隈地区の三隈町、大和町、竹田地区の川原町、若宮町、豆田地区の下町、上町、港町、中城町の出す8基と平成2年に製作された平成山鉾1基の計9基で、その大きさは最大級の平成山鉾で11メートル、重さは3トンから5トンにもなります。

山鉾は歌舞伎の名場面を題材とした人形や、緋羅紗地(ひらしゃじ)(※1)に金糸などで鷲・虎・麒麟・鳳凰・唐獅子などの刺繍を施した「見送り幕」、台車の高欄下に引きまわされた緋羅紗の「水引幕」で絢爛華麗に飾り付けられており、人形と飾りは毎年町内の人たちの手で作り替えられています。

※1・・・羅紗は起毛させた厚手の毛織物。緋羅紗地は猩々緋(しょうじょうひ:赤みの強い赤紫色)の羅紗。

また、山鉾の台車では江戸末期から明治中期までの俗曲(ぞっきょく)(※2)や端唄(はうた)(※3)を篠笛にアレンジした日田祇園囃子が奏され、独特の音色で山鉾巡行に華を添えます。

※2・・・近世の庶民的な短い三味線伴奏の歌曲。端唄、都々逸など。広くは民謡や流行歌も含む。

※3・・・江戸時代中期以降における短い三味線伴奏の歌謡の総称。

祭りの初日、隈・竹田地区では、それぞれの山鉾が各町内を巡行した後、隈地区の山鉾は隈八坂神社、竹田地区の山鉾は若宮神社に納めます。その後、御神幸行列に従って山鉾が巡行します。
隈・竹田地区の祇園祭りは、山鉾がそれぞれ他の鎮守社を参詣するという氏子圏を越えた行事を行っているのが特徴です。

一方、豆田地区では、初日の朝八阪神社に勢揃いして中城御旅所まで御神幸行列に連ねて巡行し、豆田地区内を山鉾ごとに定められた順路で巡行します。
初日の「晩山」は、花月川にかかる御幸橋に集合し、豆田地区内を巡行します。二日目の「晩山」は、中城御旅所に集合し一気に駆け上がり、気勢を上げてから御幸橋と一新橋を巡回します。

※「祇園」の正確な表記はしめすへん(ネ)に氏

[国指定重要無形民俗文化財] (日田祇園の曳山行事)
提供:日田市 商工観光部 観光課 観光企画係 様、日田市 教育庁 文化財保護課 文化財管理係 様

日田祇園山鉾会館


豆田八阪神社
大分県日田市豆田町201

隈八坂神社
大分県日田市隈字下横町70

竹田若宮神社
大分県日田市若宮町3-78

所在地 大分県日田市隈地区・竹田地区・豆田地区
展示場&開催場所 開催場所:隈地区各町内、豆田地区内、竹田地区各町内、隈八坂神社、豆田八阪神社、中城御旅所、若宮神社、JR日田駅前

展示場所:日田祇園山鉾会館(隈・竹田地区の山鉾を一年中見ご覧いただけます。)
問い合わせ先 日田市 商工観光部 観光課 観光企画係
電話番号:0973-22-8210(直通) ファックス番号:0973-22-8328

日田祇園山鉾会館
〒877-0044 大分県日田市隈2-7-10
tel:0973-24-6453
営業時間:9:00~17:00
定休日:水曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
アクセス 【日田祇園山鉾集団顔見世】
JR九州 久大本線 日田駅より徒歩1分
観るポイント 疫病や風水害を払い安泰を祈念する日田祇園祭において、絢爛豪華な山鉾が、祇園囃子の音色と共に隈・竹田地区、豆田地区の町並みを巡行します。
夜には提灯(ちょうちん)を飾り付けた優雅な晩山の巡行が行われ、祭りは一気に最高潮に達します。
伝統文化の
体験・一般参加
「日田祇園の曳山行事」の様子を見学いただけます。
【日田祇園山鉾集団顔見世】
 場所:JR日田駅前
 日にち:祇園祭の2日前の木曜日

【日田祇園祭】
場所:隈地区各町内、豆田地区内、竹田地区各町内、隈八坂神社、八坂神社、中城御旅所、若宮神社
日にち:7月20日過ぎの土・日曜日
URL http://www.city.hita.oita.jp/soshiki/shokokankobu/kankoka/kankokikaku/gion/2548.html