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島津家の参勤交代の折、京都・大阪ではやっていた「岡本文弥」が語る人形浄瑠璃を習い覚えた郷士たちが持ち帰り演じたとされています。その裏づけとして文政9年(1826年)に書き写したといわれる人形語り台本が残っています。以来、幾多の変遷を経て麓地区の古老たちに伝承され、昭和初期の戦争等で途絶えた時期もありましたが、昭和26年7月に復活し、その後地区民の熱心な支援もあって保存会が結成され、今日に至っています。平成7年には国の重要無形民俗文化財に指定され、貴重な文化遺産として高く評価されています。現在、このような形態で人形浄瑠璃が伝承されているのは全国で4箇所(石川県尾口村、新潟県佐渡、鹿児島県東郷町、山之口町)だけです。
現在、年4回の定期公演(3・6・9・11月の第3日曜日)が開催され、近松門左衛門が岡元文弥のために初めて書き下ろしたといわれる『出世景清』(3月・6月公演)と、同じく近松作の『門出八嶋』(9月・11月公演)が江戸時代からの文弥節の芸態のままで上演されています。また、人形浄瑠璃の後に上演される間狂言(あいきょうげん)では一転して地元の方言によるアドリブ満載で観客の笑いを誘っています。
[国指定 重要無形文化財]
提供:山之口町商工会
所在地 | 宮崎県山之口町 |
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展示場&開催場所 | 人形の館(山之口麓文弥節人形浄瑠璃資料館) |
問い合わせ先 | (0986)57-5295 |
アクセス | 〒889-1803
宮崎県都城市山之口町山之口2921-1 |
観るポイント | 人形の館
年4回の人形浄瑠璃定期公演が開催され、人形浄瑠璃にまつわる人形や台本のほか、麓地区の家々に伝わる鎧、刀など貴重な資料が展示されています。 |
URL | http://www.miya-shoko.or.jp/yamanokuchi/history/history.htm |