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《特徴》
「上州白久保のお茶講」は、中世に行われた闘茶(茶勝負)の形式をよく残している行事で、白久保に長い間伝承されてきた行事です。
「甘茶」「渋茶(煎茶)」「チンピ(ミカンの皮)」をそれぞれ焙烙(ほうろく)で煎り、茶臼で粉にしたものを基準にしたがって混ぜ、「一ノ茶」「二ノ茶」「三ノ茶」「客」の4種類のお茶を作ります。そしてお茶を天神様に御供えしてから、「とよみ」と呼ばれる見本茶の試飲に入ります。
その後、「本茶」に入り、左記の4種類のお茶を飲み、1回ごとに茶の名前を参加者がそれぞれ記録していき、これを計7回繰り返します。この時、「お茶講連名帳」が用意され、「勝」と呼ばれる書記係が参加者の名前と回答を記録していきます。また、参加者には、この「お茶講連名帳」に記載され、お茶講の間にだけ呼ばれる「花、鳥、風、月、金、銀、大豆、蕎麦、葱」などといった、生活に結び付きのあるものの名前が付けられます。
正解発表の際、正解者には景品のあめやチョコレートといったお菓子が配られます。用意されたお菓子の数に対し、正解者全員に配分するので正解者が少ない回ほど景品が多くもらえます。また、正解の数によって「イチポ(一問正解)」「フクベ(二問正解)」「カラカサ(三問正解)」といった名称がつけられ、「ハナカツギ(全問正解)」「サカサッパナ(全問不正解)」のものが多く出たときは「いい年」になると言われています。
最後に、書記係の「勝」によって「お茶講連名帳」にそれぞれの名称に応じた押絵(「サンカラ」は唐傘、ハナカツギは梅の絵、など)が描き込まれ、記録として完成され、「お茶講の家」に保存されます。
この「上州白久保のお茶講」がいつ伝承されたかは不明ですが、寛政11年の「御茶香覚帳」の記録と現在の記録方法が同じ事から、その形式が長く守られてきたという事を知ることができます。
[国指定重要無形民俗文化財]
提供 : 中之条町 歴史と民俗の博物館 「ミュゼ」 様
中之条町 歴史と民俗の博物館 「ミュゼ」
「上州白久保のお茶講」は、中世に行われた闘茶(茶勝負)の形式をよく残している行事で、白久保に長い間伝承されてきた行事です。
「甘茶」「渋茶(煎茶)」「チンピ(ミカンの皮)」をそれぞれ焙烙(ほうろく)で煎り、茶臼で粉にしたものを基準にしたがって混ぜ、「一ノ茶」「二ノ茶」「三ノ茶」「客」の4種類のお茶を作ります。そしてお茶を天神様に御供えしてから、「とよみ」と呼ばれる見本茶の試飲に入ります。
その後、「本茶」に入り、左記の4種類のお茶を飲み、1回ごとに茶の名前を参加者がそれぞれ記録していき、これを計7回繰り返します。この時、「お茶講連名帳」が用意され、「勝」と呼ばれる書記係が参加者の名前と回答を記録していきます。また、参加者には、この「お茶講連名帳」に記載され、お茶講の間にだけ呼ばれる「花、鳥、風、月、金、銀、大豆、蕎麦、葱」などといった、生活に結び付きのあるものの名前が付けられます。
正解発表の際、正解者には景品のあめやチョコレートといったお菓子が配られます。用意されたお菓子の数に対し、正解者全員に配分するので正解者が少ない回ほど景品が多くもらえます。また、正解の数によって「イチポ(一問正解)」「フクベ(二問正解)」「カラカサ(三問正解)」といった名称がつけられ、「ハナカツギ(全問正解)」「サカサッパナ(全問不正解)」のものが多く出たときは「いい年」になると言われています。
最後に、書記係の「勝」によって「お茶講連名帳」にそれぞれの名称に応じた押絵(「サンカラ」は唐傘、ハナカツギは梅の絵、など)が描き込まれ、記録として完成され、「お茶講の家」に保存されます。
この「上州白久保のお茶講」がいつ伝承されたかは不明ですが、寛政11年の「御茶香覚帳」の記録と現在の記録方法が同じ事から、その形式が長く守られてきたという事を知ることができます。
[国指定重要無形民俗文化財]
提供 : 中之条町 歴史と民俗の博物館 「ミュゼ」 様
中之条町 歴史と民俗の博物館 「ミュゼ」
所在地 | 群馬県中之条町大字五反田3795-2 |
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展示場&開催場所 | 中之条町 「お茶講の家」 |
問い合わせ先 | 白久保お茶講保存会
TEL 0279-75-0441 |
観るポイント | 「ハナカツギ(全問正解)」を目指しこどもからおとなまで夢中になり、参加者みんなで一体になれるとても楽しい伝統文化です。お茶講の時だけの名前がつけられたりお菓子がもらえたりと、体験をすれば思い出に残ること間違いなしです。 |
伝統文化の 体験・一般参加 |
随時体験予約ができます。
連絡先 白久保お茶講保存会 (会長 町田 茂 さま) TEL 0279-75-0441 |