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NPO法人日本伝統文化振興機構は、日本の伝統文化の継承・創造・発展のための活動を行っております。
真家みたまおどり | 郷土芸能・民俗芸能 カテゴリ

総数:128件

伝統文化

真家みたまおどり
伝統文化の分類 郷土芸能・民俗芸能
文化名 真家みたまおどり



真家みたまおどり《特徴》
真家みたまおどりは、真家の情景と住民の生活をありのまま表現されているのです。八郷町真家では毎年8月15日に、念仏衆が新仏のある家を回って念仏歌をうたい、みたまおどりを踊って支社の霊を慰めています。

踊りには、七月の舞(扇の舞とも言われ、日の丸のついた扇をかざして踊る)、二の谷の舞(手踊りで、1曲ごとに「なむあみだぶつ」がついている)、十六拍子の舞の3つがあります。踊り子は、こどもからお年寄りまでの、老若男女で、いずれもおそろいの浴衣にたすきをかけ、花笠をかぶり、白足袋・手甲をつける、という格好で踊ります。衣装のひとつである、花笠が特徴的でして、これに「オゴマ」とよばれるヒラヒラした房飾りを付けて顔を隠します。これは仏の姿を表しているとも言われています。

真家みたまおどりは、約数百年前に、大和の国の本山長谷寺から、その末寺である真家の仁王山不動尊福寿院に来た僧侶が、村人に念仏踊りを教えたのがはじまりだと伝えられています。依頼、村人は、お盆になると亡き人の霊魂を供養するため、寺の庭に集まり夜を徹して踊るようになりました。さらにその後、入仏された新しいみたまの供養のため、新仏のある家を訪れて踊るようになりました。これがのちに衰えて、5年に1回行われていましたが、後に、復活して、毎年8月15日に踊るようになりました。

みたまおどりは行列を作って入場します。これを「くりこみ」と呼びます。先導が提灯を持ち、続いて「まとい」、「みどし」、「虎の皮」、「とうしん」、「軍配」、「さいまら」、竹製楽器の「びんざさら」、「しゃぐま」、「踊り子」、そして、はやし方として、「太鼓」、「笛」、「歌い手」(年寄り)の順に入場します。踊り子は扇子を持った「七月の舞」を1番目とし、2番目の「二の谷の舞」、3番目の「十六拍子の舞」と続きます。輪を成す踊り子の外周をさいまらと軍配が、それぞれ反対回りで踊り、交差をする度にタッチします。

このようにはじめ布教の為とされていた念仏踊りが、しだいに先祖の霊を慰める供養の踊りとなったのです。


[国指定重要無形民俗文化財]
提供: 石岡市観光協会 様 / 真家みたまおどり保存会 様


所在地 茨城県新治群八郷町
展示場&開催場所 場所:真家地区周辺の寺や新盆の家
日時:毎年8月15日
問い合わせ先 石岡市観光協会
Tel 0299-43-1111
観るポイント 子供からお年寄りまでが、おそろいの衣装で息の合ったおどりを踊る姿や、色とりどりの「オゴマ」の揺れる瞬間など、美しい瞬間が多くあります。
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観光客の方も、真庭みたまおどりを一緒に踊っていただけます。