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NPO法人日本伝統文化振興機構は、日本の伝統文化の継承・創造・発展のための活動を行っております。
淡路人形浄瑠璃 | 文楽(人形浄瑠璃)・人形芝居 カテゴリ

総数:128件

伝統文化

淡路人形浄瑠璃
伝統文化の分類 文楽(人形浄瑠璃)・人形芝居
文化名 淡路人形浄瑠璃



淡路人形浄瑠璃《特徴》
五百年の歴史を誇り、国指定重要無形民俗文化財でもある淡路人形芝居の由来は色々な説がありますが、鎌倉時代、淡路島に大阪四天王寺より舞楽など神事を生業とする楽人が移り住み、その後西宮の戎神社に属したエビスカキから人形操りの人気が高かったため神事を人形操りで行うようになったと考えられています。
漁の安全と恵みを祈るものとして、また、家、土地、船を守り、神を讃える神聖な季節の行事として定着し、昭和初期までは、門付けの三番叟や戎舞が淡路の各家を回り神棚の前で幸せを祈っていました。元亀元年(1570)宮中紫宸殿で三社神楽を奉納した引田源之丞が綸旨を賜り従四位下に叙せられたと伝えられています。

最盛期の18世紀初めには40以上の座本が覇を競い、人形役者が千人もおり淡路島のみならず日本全国を巡業し、各地に人形芝居を伝えました。大阪に出て「文楽」を創始した植村文楽軒も淡路出身です。
文楽と異なり野掛け舞台だったため大きな人形、大きな動作となり、時代物を得意とし、早替りや道具返し、衣装山など淡路独特の演出や演技も派手でケレン味が尊ばれ、気軽に楽しめるという人形芝居本来の雰囲気を残した外題も多く、女性の座員も活躍する舞台は華やかです。

「郷土の古典芸能を守ろう」とする数多くの人たちによって、幾多の困難を乗り越えて、国の重要無形民俗文化財に指定されるまでとなった淡路人形浄瑠璃。淡路人形を自由自在に操るには何年もの修行が必要です。ちなみに、足七年、左手七年、頭と右手は一生と言われます。古典芸能を継承することは並大抵のことではないと気付かされます。
古いモノが置き去りにされてしまいがちな現代、もっと古いモノを見直して、今の時代の完成をつけ加えて次の時代に伝えていく、ひとつの証でもあります。

[国指定重要無形民俗文化財]
提供:公益財団法人淡路人形協会 様

淡路人形座


淡路人形浄瑠璃資料館

所在地 【上演】〒656-0501 兵庫県南あわじ市福良甲1528-1地先
【展示】〒656-0475 南あわじ市市三条880
展示場&開催場所 【上演】淡路人形座 
公演時間/10:00、11:00、13:00、14:00、15:00
【展示】淡路人形浄瑠璃資料館 
開館時間/10:00~17:00 
休館日/月曜日(祝日の月曜日は開館)、祝日の翌日、年末年始)
問い合わせ先 【上演】淡路人形座 
TEL 0799-52-0260 / FAX 0799-52-3072 
料金/大人:1,500 円、中高生:1,300 円、小学生:1,000 円(団体割引、身障割引有り) 
上演内容/HPをご参照下さい
【展示】淡路人形浄瑠璃資料館 
TEL 0799-43-5037 / FAX 0799-43-5137 
入館料/無料 
アクセス 詳しくは淡路人形座 アクセス参照
観るポイント 【上演】江戸時代の文化の華ともてはやされ、悲しいまでに人情の機微を謳い、哀歓の人間模様を生き生きと動き描く人形はまさに我々を夢の世界へと誘うものといえます。何世代もの人々の創意工夫が重ねられ、受け継がれた舞台芸術の粋をぜひご覧下さい。
【展示】淡路人形浄瑠璃は、江戸時代には徳島藩主の蜂須賀(はちすか)氏の保護もあって大いに繁栄し、18世紀前半の享保・元文(きょうほう・げんぶん)のころには淡路島に40 以上の人形座がありました。しかしその後、しだいに減少し、現在、活動しているのは “淡路人形座” ただ1座になってしまいました。淡路人形浄瑠璃資料館は、昭和40年代半ばで活動を停止していた、淡路人形浄瑠璃の名門“市村六之丞座”の人形・道具等一式をゆずり受け、平成2年に淡路人形発祥の地(江戸時代の三條村)に開館しました。
URL https://awajiningyoza.com/ja/introduction