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NPO法人日本伝統文化振興機構は、日本の伝統文化の継承・創造・発展のための活動を行っております。
熊襲踊り | 郷土芸能・民俗芸能 カテゴリ

総数:128件

伝統文化

熊襲踊り
伝統文化の分類 郷土芸能・民俗芸能
文化名 熊襲踊り



熊襲踊り《特徴》
南九州で、強い勢力を持っていた熊襲(くまそ)はしばしば反乱を起こし、村人を苦しめました。この反乱を鎮めるため、天皇は熊襲征伐をヤマトタケルノミコトに命じます。しかし、酋長クマソタケルに容易には近づけません。そこでタケルノミコトは女装をして、熊襲族の宴に紛れ込み、隠し持っていた剣で酋長を征伐しました。これを聞いた村人達は、手に鍬やバラ(竹で編んだざる状のもの)などを持ち、叩きながら大喜びしたといいます。これが今日にユーモラスに伝承されている、熊襲踊りの由来だと言われています。

昔は質素な野良着で踊っていたそうですが、現在は白い衣を着て、頭に棕櫚皮(しゅろかわ)作りの髷をつけた鉦組(かねぐみ)4人を中心に、同じ扮装で仮面を付け、背にタスッ(藁製の大しめ縄)を背負い、胸から腹にバラ太鼓を抱えた14人が外輪となって、鉦やバラを打ちながら「高い丘居から熊襲じゃないか 鬼か鬼人か化け物か」などと唄って、走り・転げ・踊り手が倒れ重なるなどいくつもの技を野性的かつユーモアに踊ります。

[宮崎県指定無形民俗文化財]

提供:都城市役所


所在地 宮崎県都城市庄内町
展示場&開催場所 諏訪神社(毎年11月28日開催。所在地:都城市庄内町12360)
問い合わせ先 都城市生活文化課 TEL 0986-23-2132 FAX 0986-23-3223
観るポイント 熊襲踊りは、ものものしい装束、猛々しい芸態が特徴。装束はクマソタケルの風貌をかたどったと言われています。躍動的で力感に溢れた古来からの伝統芸能です