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NPO法人日本伝統文化振興機構は、日本の伝統文化の継承・創造・発展のための活動を行っております。
寒水の掛踊 | 郷土芸能・民俗芸能 カテゴリ

総数:128件

伝統文化

寒水の掛踊
伝統文化の分類 郷土芸能・民俗芸能
文化名 寒水の掛踊



《特徴》
掛踊りは、毎年9月第2日曜日とその前日の2日間、寒水地区白山神社の祭礼に奉納されます。
以前は旧暦の8月1日に行われていたので、八朔祭とも言われました。
村人総出というほど大掛かりなもので、その役割は毎年全地区から代表者が選出されて祭行事に参加する役割を定めます。専任の神官という者はなく宮守というものが一年交代で村民から選ばれます。
役割が決定すると中桁の会所に役割を貼りだして公示して練習が始まります。役割は、露払い、祢宜、悪魔払、音頭とり、笛吹、ささら、太鼓打、鉦打、田打、大黒、奴、重歌、花笠、おかめ等で、各役に世話人をつけ、総勢130名程になります。
寒水の掛踊りは、中津屋の賀喜踊りの変型かと始め考えていましたが、昭和39年(1964)9月の調査で、賀喜踊りとは全く別のものであることがわかりました。勿論、五穀豊穣を祈願する祭事であることは両者共通しています。
寒水の掛踊りの起源については判然としませんが、享保17年(1732)の紙幟りが現存しており、安永元年(1772)の奉行所届出の書類には、明らかに現在称えている祭行列の役割がみられるところから恐らく江戸時代の中頃1700年代まで遡ることが出来ます。
古老の説によると、大和村母袋(現郡上市大和町内)から、この踊りが伝えられたといわれています。その時最初に足を踏み入れたのが、中桁の和田与平治氏方で、幸いに庭に広庭があったので、ここを会所として行列は、先ずここに集合、広庭で中桁の踊りを行って旧街道を白山神社まで練り込み、神社の広庭でお庭踊り、拝殿前の踊りを踊ります。


[国選択民俗芸能]
[岐阜県重要無形民俗文化財]


岐阜県 コンテンツ内
「寒水の掛踊」より転載


所在地 岐阜県郡上市明宝寒水
展示場&開催場所 寒水白山神社
問い合わせ先 岐阜県庁教育委員会社会教育文化課(058-272-8754)
アクセス 郡上八幡ICから25分
観るポイント 境内では花で飾り付けた長さ3.6mのシナイを背負った4人の若者が、歌の掛合いにより勇壮に舞い踊ります。
また、大人数で神社まで練り歩く様子は圧巻です。
URL http://www.pref.gifu.lg.jp/