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NPO法人日本伝統文化振興機構は、日本の伝統文化の継承・創造・発展のための活動を行っております。
秋田竿燈まつり | 祭り カテゴリ

総数:128件

伝統文化

秋田竿燈まつり
伝統文化の分類 祭り
文化名 秋田竿燈まつり



秋田竿燈まつり《特徴》
竿燈まつりは、真夏の病魔や邪気を払う、ねぶり流し行事として宝暦年間にはその原型となるものが出来ていたといわれています。
現在残っているもっとも古い文献は、寛政元年(1789)津村淙庵の紀行文「雪の降る道」で、陰暦の7月6日に行われたねぶりながしが紹介されています。このときにはすでに秋田独自の風俗として伝えられており、長い竿を十文字に構え、それに灯火を数多く付けて、太鼓を打ちながら町を練り歩き、その灯火は二丁、三丁にも及ぶ、といった竿燈の原型が記されています。
元々、藩政以前から秋田市周辺に伝えられているねぶり流しは、笹竹や合歓木に願い事を書いた短冊を飾り町を練り歩き、最後に川に流すものでした。それが、宝暦年間の蝋燭の普及、お盆に門前に掲げた高灯籠などが組み合わされて独自の行事に発展したものと言われています。


竿燈まつりでは数々の妙技が職人たちの手によって披露されます。

<流し>
次の差し手が竹を継ぎやすいように支えます。
二人で竿燈を起こし、利き手で差し上げ、次の差し手が継竹を足す。高く差し上げいったん手のひらに静止。指の間から15~20センチずらして持ちこたえます。

<平手>
高々とかざし上げて見せる、力強く豪快な竿燈の基本技です。
前の差し手は継ぎ終わるまで静止し、持ちこたえる。二本目の継竹を足し、手のひらにかざして静止。指の間からずらして次の差し手に余裕を持って流します。

<額>
首の根っこが座った、重量感あふれる技。前の差し手から利き腕の手のひらで受けます。
指の間から静かにずらしながら額に乗せます。静止して、両手を大きく開いてバランスを取ります。

<肩>
差しやすく、もっとも覚えやすい技です。利き腕の手のひらに受けて静止。利き腕を曲げないでまっすぐ肩に降ろします。
利き腕をまっすぐに伸ばし軸足と肩を一直線に。片手で持ち上げ次の差し手へ。

<腰>
かなりの修練が必要で派手な技です。利き腕の手のひらに受けて、持ち上げ静止させます。指の間からずらして腰にのせ、上体をほどよく横に傾けます。両足を開いてバランスを取ります。



国重要無形民俗文化財

秋田市竿燈まつり実行委員会サイト コンテンツ内
「秋田竿燈まつり」より転載


所在地 秋田県秋田市
展示場&開催場所 竿燈大通り
問い合わせ先 秋田市竿燈まつり実行委員会事務局
アクセス 実行委員会HPにて、駐車場情報等記載されておりますのでご参照ください。
観るポイント 大通りをうめつくす光とともに披露される、磨き抜かれた職人たちの妙技は迫力があります。
URL http://www.kantou.gr.jp/index.htm