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NPO法人日本伝統文化振興機構は、日本の伝統文化の継承・創造・発展のための活動を行っております。
八幡まつり | 祭り カテゴリ

総数:128件

伝統文化

八幡まつり
伝統文化の分類 祭り
文化名 八幡まつり



八幡まつり《特徴》
「八幡まつり」は豊臣秀次の開町以前から実施されている千数百年の歴史を誇る伝統のお祭りです。
この祭りは、西暦275年に近江の地に行幸された応神天皇が、現在の日牟禮八幡宮へ参詣される際に、琵琶湖岸に位置する南津田7軒の家の者が、ヨシで松明を作り、火を灯して道案内をしたのが始まりではないかと伝えられています。

社伝によれば、八幡宮本殿の南側に祀られる大島神社がその地主神で、正暦2年(991年)に八幡神を宇佐八幡宮から勧請、その後、帰属した船木郷と両郷の鎮守として推移したと伝えられています。
八幡祭における、上之郷が大島郷、下之郷が船木郷とされ、幕末までは、祭りの中に上之郷が大島社に対して行う神事があり、特に「大島祭」と称していたようです。
現在は上之郷(市井、多賀、北之庄、鷹飼、中村、宇津呂、大林、土田)と下之郷(船木、小船木、大房、南津田)12郷のまつりとされています。

今日の八幡まつりは、4月14日(松明まつり)・15日(太鼓まつり)に行われています(16日にも宮司、巫女、各郷神約が出仕する須寺渡りと呼ばれる祭事があります)。
松明はヨシと菜種がらを材料に作られ、中には10mに及ぶ大きさの物もあり、火を付けながら手で振りかざす「振松明」や引きずりながら持ち込む「引きずり松明」、他にも「とっくり松明」「船松明」と呼ばれるものなど、大きさや形も多種多様にわたります。
各町によって作られる松明は、宮入と同時に持ち込むか、宵宮の前の日曜日から当日の夕刻までに所定位置に立て並べられます。
14日は午前中に大松明結い、昼から子供松明の奉火、19時より神役太鼓が宮入し、20時から上之郷の松明からその年に定められた順に火が放たれ夜空を焦がします。上之郷に続き下之郷の松明に火が付けられます。
15日は10時から例祭、14時30分から太鼓渡り宿入り、16時から大太鼓の渡りが行われます。この渡りも昔からの決まった順番で宮入りしますが、雨天の場合は、代渡りと称し役員と代表者で太鼓なしの渡りの時もあります。また、鳴らされる太鼓の打ち方は各郷に伝わるものとされています。



[国選択無形民俗文化財]


社団法人 近江八幡観光物産協会 コンテンツ内
「八幡まつり」より転載


所在地 〒523-0828 滋賀県近江八幡市宮内町257 日牟禮八幡宮
展示場&開催場所 日牟禮八幡宮及びその周辺
問い合わせ先 社団法人 近江八幡観光物産協会
アクセス 名神高速道「竜王」インターより15km
JR近江八幡駅より近江鉄道バス「長命寺」行き、もしくは「野ヶ崎」行き。
「小幡資料館前」下車。


詳細は協会様HPをご参照ください。
観るポイント 神役太鼓が宮入した後に上之郷の松明からその年に定められた順に火が放たれ、上之郷に続き下之郷の松明に火が付けられます。
なかでも大房の松明は、寝かせた状態で持ち込み、30度ほど起こした状態の時に松明に火を付け、火の粉をかぶりながら竹で突き上げつつ松明を起こしていく姿は勇壮で、男らしさを感じさせられます。
URL https://www.omi8.com/omihachiman/festival/hachiman/