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NPO法人日本伝統文化振興機構は、日本の伝統文化の継承・創造・発展のための活動を行っております。
伊万里トンテントン祭り | 祭り カテゴリ

総数:128件

伝統文化

伊万里トンテントン祭り
伝統文化の分類 祭り
文化名 伊万里トンテントン祭り



伊万里トンテントン祭り《特徴》
伊萬里神社の御神幸祭で、伊万里供日(くんち)とも呼ばれています。毎年秋たけなわの10月22・23・24日の3日間開催されます。
法被姿の氏子らの「チョーサンヤ(朝廷に参ずるの意)」「アラヨーイトナ」の掛け声とともに、白神輿、赤神輿、荒神輿、団車の計4基が市街地を巡幸します。

<伊万里トンテントン祭りの起源>
五穀豊穣を祈願する香橘神社(こうきつじんじゃ)と豊漁を祈願する戸渡嶋神社(ととしまじんじゃ)の祭礼争いが発端とする説と、1895年(明治28年)に日清戦争戦勝記念の祭りとして発生したとする説がありますが、文献が残されていないために明らかになっていません。
1962年(昭和37年)に戸渡嶋神社と香橘神社が合祀され伊萬里神社となりました。これを機に、合戦のルールや担ぎ手の役割分担制度、参加者の禁酒などの制度刷新が行われています。

<合戦・川落とし>
○合戦○
荒神輿が合戦場に着くと反転し、だんじりの到着を待ちます。
荒神輿は「キーワエンカ」(こっちに来てみろ)とだんじりを挑発し、だんじりは「まだまだ」と焦らします。機を見て喧嘩大将が旗を揚げ、合戦に入ります。
だんじりが仕掛け太鼓を打ちます。この早打ち三連打が「トンテントン」の由来です。双方「構えろ」の合図で前進し、組み合います。前棒を組み合い、前傾した状態になったら競り太鼓が打たれ押し合いとなります。相手方を倒したり、相手方に乗り上げたりした方が勝利です。
相打ちの場合は再び合戦が始まります。荒神輿が勝った場合はすぐに次の合戦場に向かいますが、だんじりが追い太鼓を打って再試合を挑むこともあります。それを受けるかどうかは荒神輿の喧嘩大将の采配しだいです。
ただし、2006年に事故が起きたため一時休止されたが、現在は巡行のみとなっています。

○川落とし○
24日夕方に伊万里川の岸辺で行う最後の合戦を「川落とし」といいます。組み合って双方とも伊万里川に落とし、総出で引き上げます。荒神輿が先に引き上げれば翌年は豊作。だんじりが先に引き上げれば翌年は大漁という吉凶を占うものと言い伝えられています。


社団法人 佐賀県観光連盟 あそぼーさが コンテンツ内
「伊万里トンテントン」より転載
wikipedia 「伊万里トンテントン祭り」より転載(一部修正)


所在地 佐賀県伊万里市
展示場&開催場所 伊萬里神社/市街地
問い合わせ先 伊万里市観光課
アクセス <市街地まで>
JR筑肥線伊万里駅、松浦鉄道伊万里駅から、徒歩3分 
長崎自動車道武雄北方ICから車で30分