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NPO法人日本伝統文化振興機構は、日本の伝統文化の継承・創造・発展のための活動を行っております。
藤守の田遊び | 神事・儀式 カテゴリ

総数:121件

伝統文化

藤守の田遊び
伝統文化の分類 神事・儀式
文化名 藤守の田遊び



藤守の田遊び《特徴》
「藤守の田遊び」は、焼津市の大井八幡宮に伝わる、神事芸能です。

焼津市(旧大井川町)藤守は、古大井川が形成した微高地で、昔から川の流れは時に猛威となって村を襲い、濁流に飲まれることも度々だったと言われています。しかし、その流れは同時に豊かな秋の稔りをもたらしてくれました。

平安時代初期、大井川の水に感謝すると共に、水害を恐れ平安豊饒を祈り、水霊そのものを川除け神として祀る神殿として、大井八幡宮が建立されました。そしてその際に「田遊び」が奉納されたと伝えられています。

新春にその年の豊作を願い、田の耕作から刈り上げまでの労働過程を模擬的に演じてみせるもので、氏子中の未婚の青年が奉納し、祈年祭の日を前後に色々な神事が行われます。以前は陰暦正月17日が祈年祭でしたが、太陽暦が採用されて明治42年からは2月17日に、さらに戦後昭和36年からは3月17日に変更となり、現在に至っています。

毎年3月10日より、帳付の式や水祝、御供納、内的(うちまとう)、外的(そとまとう)、的射(まとい)など様々な神事が行われますが、中でも3月17日の祈年祭、社殿前の舞台において華やかに演舞される「田遊び奉納」は見ものです。
25番組と番外2番で構成され、笛や太鼓に合わせ舞能と詞章を唱えて豊作を祈ります。災いを防ぐ祈りごとであるとともに、神様の心を和らぎ慰める技でもあります。

奉納の演目で、主なものをご紹介します。

【第2番 振取(ふっとり)】
最重要演舞です。御獅子(牛)を祭神の身代わりと考え、祭神を内陣より迎えたてまつる意を表しています。

【第3番 御獅子(おしし)】
青年5人が木彫りの獅子頭に麻布をつけた幕に入り、振取の慰める所作の舞を受納します。

【第9番 山田(やまだ)】
舞台の中央に田を擬した台を置き、鍬を順に打ちながら歌を送ります。

【第10番 徳太夫(とくだゆう)】
造花の万燈花を飾りつけたショッコをかぶった徳太夫が、山田打ちの労をねぎらい酒をふるまいます。9番と10番は連続して行われます。

【第16番 早乙女(そうとめ)】
氏子中で5歳になった男児が親と舞台に上がり、振取の紹介で神前に向かい三拝し、氏子入りする儀式です。神社と氏子の連携が深いことを示すもので、「藤守の田遊び」の特色のひとつです。

【第20番 間田楽(までんがく)】
青年8人が頭に田の字を擬した造花を冠り、稲の成長ぶりを華やかに舞います。

【第21番 猿田楽(さるでんがく)】
豊作を予告させる紅白の万燈花で飾ったショッコをかぶった青年8人が、勇ましく舞い跳ねるこの演目は、田遊びの中で最も華やかで美しい舞です。
20番と21番の演目で、奉納は最高潮に達します。

長い歴史をもつ「藤守の田遊び」は、原形を正しく受け継いでいることから、昭和52年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。
その文化的価値の高さから、数々の全国的な文化の祭典で披露されています。

[国指定重要無形民俗文化財]
提供: 焼津市教育委員会 歴史民俗資料館 様


所在地 静岡県焼津市藤守686-1 大井八幡宮
展示場&開催場所 焼津市藤守 大井八幡宮
問い合わせ先 焼津市教育委員会 歴史民俗資料館
Tel 054-629-6847
アクセス 【JR東海「東海道本線」ご利用の場合】
藤枝駅下車。バス藤枝吉永線にて「大井川庁舎入口」下車。徒歩15分。

【お車をご利用の場合】
東名吉田ICより国道150号に出て東進、
上小杉「歩道橋」の信号機を右折。(ICより15分)

東名焼津ICより国道150号に出て西進、
上小杉「歩道橋」の信号機を左折。(ICより20分)
観るポイント 稲作りの過程が比較的完全に表現されていて、装飾品など彩色豊かで、その演舞はとても華麗で見ものです。
青年が顔に化粧をして、女人を擬した衣装を身につける祭事は極めてまれで、金紙・銀紙を散らして造られたショッコをかぶり、華やかに稲作りの過程を次々と舞うさまは、まさに幻想の世界のようです。
伝統文化の
体験・一般参加
「藤守の田遊び」を見学いただけます。
場所:大井八幡宮
日時:毎年3月17日 18~22時頃まで開催



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