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NPO法人日本伝統文化振興機構は、日本の伝統文化の継承・創造・発展のための活動を行っております。
伝統工芸館 カテゴリ

総数:400件


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総数:400件

伝統工芸品奈良県

奈良県
工芸品の分類 竹工品
工芸品名 高山茶筌

主要製造地域:奈良県




《特徴》
心をこめてつくる真っすぐに伸びて、そしてたわむ竹の性質を生かして繊細に作られる茶筌
。その細かく裂かれた穂の一本、一本が生きています。
竹を見つめる眼に、熟練の技を駆使する指先に、これを用いる茶人たちへと、心がこめられています。

材料を用途や流派などによって60~120本という穂先に、ひとつひとつていねいに小刀などで裂いていきます。
刃先ひとつ間違うとだめという細かな作業が続き、文字どおり「手づくりの伝統工芸」です。

[ 国指定伝統的工芸品(経済産業大臣指定)]
提供 : 生駒市地域活力創生部経済振興課 様

素材 ハチク・クロチク・マダケ・木綿糸
製法・工法 【1】 片木
【2】 小割り
【3】 味削り
【4】 面とり
【5】 上編み
【6】 仕上げ
歴史 日本の文化と竹との関係は切っても切れないほど深いものがあります。

たとえば竹取物語、そのロマン豊かなストーリーの中に、我々日本人がいかに竹に取り囲まれて生活していたかがうかがえるようです。
すでに「古事記」や「日本書紀」には竹が天下の良材だということを称え、弓矢、旗竿、槍から笛、柄杓、箸、簾などの幅広い用途を示しています。

その後、武道、音楽、茶道、華道などが盛んになり、竹の需要が伸びて日本文化の発達に貢献したといえます。

また、竹の真っすぐな性質を利用した製品には、香気のような清々しさと美しさを感じます。
「茶道具や茶室には建築や道具を通して、日本の美の姿が見られます。」竹は私たちの生活の身近なところにたくさん用いられています。

しかし、正倉院の時代から竹製品は日本文化の発展とともに歩んで来た歴史があります。
なかでも室町時代から盛んになった茶道の隆盛は竹の需要を一気に高めました。
茶道具だけでも茶杓、茶さじ、茶筌、花生けなどから香合、水指、茶入、菓子器など竹製品の活躍する範囲は実に広くあります。

また、茶室の周りを見ますと、露地の垣、つくばいの柄杓、窓、天井などあらゆる所に素材として用いられています。
それは竹の持つ性質を巧みに生かして、竹ならではの清そな美を醸し出しているといえます。
関連URL http://www.city.ikoma.lg.jp/0000002709.html

◆展示場所
奈良県商工観光館
 〒630-8213 奈良県奈良市登大路町38-1
 TEL : 0742-26-8828 
 開館時間 : 10:00~18:00(行事日は延長)
 休館日 : 月曜日(月曜日が祝日の時は翌日) 但し、伝統行事開催中は無休