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NPO法人日本伝統文化振興機構は、日本の伝統文化の継承・創造・発展のための活動を行っております。
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総数:355件


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総数:355件

伝統工芸品山口県

山口県
工芸品の分類 和紙
工芸品名 徳地手漉き和紙

主要製造地域:山口県




《特徴》
徳地手漉き和紙(とくぢてすきわし)の魅力は、素材の良さが生かされた素朴な風合いです。また、心地よく柔らかな手触り、しなやかな丈夫さも特徴です。加工方法によってはさまざまな特性を引き出せ、その表現は無限に広がります。




『徳地手漉き和紙の種類』
◎楮紙(こうぞし)
楮は日本では代表的な和紙の原料で、繊維が太く長いため、絡みやすく丈夫な和紙が漉けます。古くから書画や帳簿等に使用されてきましたが、近代では和傘や障子紙、半紙、ちり紙など幅広い用途で使用されています。

◎三椏紙(みつまたし)
三椏は、近世以降に広まった和紙の原料です。楮に比べ繊維が細くて短く、光沢があります。印刷向きで現在の紙幣に使われている紙も三椏から作られています。虫がつきにくく、しわになりにくい、一方で湿気に弱いという特徴があります。また、滲みにくいのでかな文字などを書くのに適しています。

◎雁皮紙(がんぴし)
雁皮は、繊維が細くて短く、表面はなめらかで光沢があり、それでいて丈夫であり、変色や虫食いに強い原料です。楮が持つ強靭さと三椏が持つ光沢を兼ね備えた性質を持っています。墨がにじみにくく裏移りもしにくいため、記録用の用紙として長く使われています。栽培が難しい植物であるため、生産量は少なく希少な原料です。かな書道や写経などの細くて小さい字を書く場合に適しています。

[山口市指定無形文化財]
提供:千々松和紙工房 様


徳地手漉き和紙の歴史

素材 楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)、とろろあおい
製法・工法 和紙作りといえば一般的にイメージされるのは「手漉き」の工程ですが、実はその工程に至るまでが和紙作りにとって大変重要で手間のかかる作業なのです。

【1】原料栽培~加工
冬に刈り取った原料(楮、三椏)を蒸し、1本1本丁寧に皮を剥きます。黒皮の表皮をきれいに取り除けば、次の工程へと進むための白皮ができます。

【2】煮熟
白皮を釜に入れ、苛性ソーダ、ソーダ灰を加えて、白皮が手でちぎれるほどの柔さになるまで、約2時間しっかりと煮ます。

【3】あく抜き
煮熟した白皮を釜から上げ、徳地の冷たく、清らかな流水に2日間さらして、あくを抜きます。

【4】晒し(白い和紙のみ)
白い和紙を生産する場合は、さらに漂泊し、白皮の白さに磨きをかけます。

【5】塵より
あくを抜いた白皮から、まだ残っている外皮や傷、汚れなどを手作業で取り除きます。質の高い和紙を生産するために、最も時間を要する作業です。

【6】叩解(こうかい)
きれいになった原料の繊維がバラバラになるまで、木棒や専用機器で叩きほぐします。この叩解加減は品質を大きく左右します。

【7】紙すき
「すき槽」に原料を入れてよくかき混ぜます。そこにとろろあおいの根から抽出した粘液を加え、原料繊維を均一に分散させ、簀桁(すけた)で1枚1枚紙を漉きます。

【8】圧搾・乾燥~完成
漉いた和紙を重ね、重石やジャッキで徐々に水を絞ります。圧搾後、湿紙を丁寧に剥がし、シワが寄らないよう刷毛で貼り付け、天日や機械で乾燥します。
こうして、ようやく手漉き和紙の完成です。
歴史 徳地手漉き和紙は、鎌倉時代初期、俊乗坊重源上人により山口に伝えられたとされています。大内氏の時代には大変質の高い紙が生産され、「得地紙」と呼ばれ、重宝されました。
関連URL https://tokudiwashi.jimdofree.com/

◆展示場所
千々松和紙工房
〒747-0522
山口県山口市徳地島地613-1
TEL/FAX:0835-54-0328
アクセス:国道376号線より「大久保橋」を渡り、県道169号方面へ。「大久保橋」より約600m。(徳地ICより車で約6分)



◆イベント開催
千々松和紙工房
和紙作りの工程の1つである紙すきの体験ができます。(要予約)
詳しくはこちら


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