JTCO
NPO法人日本伝統文化振興機構は、日本の伝統文化の継承・創造・発展のための活動を行っております。
伝統工芸館 カテゴリ

総数:333件


都道府県

総数:333件

伝統工芸品青森県

青森県
工芸品の分類 織物
工芸品名 こぎん刺し

主要製造地域:青森県




《特徴》
こぎん刺しとは、補強・保温の目的で藍染の麻布に、白い木綿で織り目にそって手刺しするものです。一般的に知られている刺子とは違い、布地の横糸にそって縦糸の本数を数えながら刺していくという方法がとられています。

麻の布を織って藍で染め、出来上がった麻布に太い綿の糸を一針一針刺す。言葉で説明するのは簡単ですが、実際に作業するとなると、大変な時間と労力を必要とします。綿の糸を刺す行程は、ハガキサイズでも1週間はかかる地道な作業です。

こぎん刺しは作られた地域によって、大きく3つの種類に分けられます。

西こぎん
弘前市から見て西側、西目屋村、旧相馬村、弘前市船沢地区、弘前市小沢地区の辺りで作られたもの。
山に入って重い荷物を背負うために、肩に縞模様の工夫があり、黒糸と白糸で交互に刺した五段の縞があるところから「縞こぎん」とも呼ばれています。麻布が緻密なため、模様が細かく色々な模様が入って手間がかかるので、晴れ着に使われました。その美しさゆえに、かつて津軽地方では「嫁をもらうなら西から」という話があったほどです。

東こぎん
黒石市、旧尾上町、旧平賀町、弘前市石川地区などで作られたもの。
太目の麻糸で織られた布に刺したものが多く、模様は縞がなく、全体に大胆で大柄なものが多いのが特徴です。

三縞こぎん
旧金木町を中心、旧木造町、旧車力村で作られたもの。
鮮やかな太い三筋の縞模様が特徴で、デザイン的に優れたものが多いです。
金木地方は、冷害や凶作に襲われることが多く、そのためこぎん刺しをする生活の余裕がなかったのか、刺し手が少なかったのか、現存する物は少なく、残っている物は大変貴重とされています。

[ 青森県伝統工芸品 ]
提供 : 弘前こぎん研究所 様

素材 麻布、木綿糸
製法・工法 【1】 糸より

【2】 染める(染めの種類…藍染め、草木染め、化学染め)
煮る(油を出す) → 空干し → 染め → のりづけ → 干す

【3】 織る  
整計台(糸がからまないよう、「綾」という棒が所々に立てられている)にて整計(長さ決め) → おまき → そうこう、「おさ」の準備(金か竹の「おさ」に1本1本通す) → 高はた(はた)で織る

【4】 整える

【5】 裁断

【6】 刺し 
図案を元に、刺しで模様をつけます。

【7】 仕上げ
アイロンがけ、加工などを行い完成です。
歴史 こぎん刺しは江戸時代に始まったと言われています。当時、士農工商の身分制度の中で、農民は綿の衣類を禁止されていました。かわりに使うことが許されたのは、麻布ですが防寒に優れていません。津軽の寒い冬を越すには薄すぎる麻布を、少しでも温かくするには、どうすればよいのか。また、農作業の際には、丈夫な着物でなくてはなりません。

このような条件を満たすため、衣類としての使用を禁じられた木綿糸を刺し重ねる「こぎん」のアイデアが生み出されました。まさに、農民の知恵と言えます。津軽の長い冬は、この細やかで美しい図柄を刺しつづる時間を与え、この手仕事は娘たちの自分を表現する楽しみにもなりました。江戸時代中期になると、木綿糸がより手に入りやすくなり、豪華なこぎんが競って刺されるようになります。

やがて仕事着だけでなく晴れ着にも用いられるようになり、嫁入り道具の一つとしても作られるようになりました。
関連URL http://tokusen-seikatu.com/?mode=f3

◆展示場所
弘前こぎん研究所
 〒036-8216 青森県弘前市在府町61
 TEL : 0172-32-0595 / FAX : 0172-32-0850






2017年母の日特集メルマガ会員募集郷土料理全国伝統工芸品フォトギャラリー掲載協力団体、企業一覧英語翻訳ボランティア募集歴史レポーターボランティア募集歌舞伎座木挽町広場催事出展者募集JTCO@Facebook