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総数:400件


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総数:400件

伝統工芸品福井県

福井県
工芸品の分類 竹工品
工芸品名 越前竹人形

主要製造地域:福井県




《特徴》
「越前竹人形」は、全国有数の雪国である福井県の伝統工芸品です。厳しい寒さに耐えた良質の真竹や孟宗竹に恵まれており、これらの竹を利用して籠や花器などが古くから作られています。
竹は、あらゆる植物の中でもっとも成長が早く、福を招き厄を除くものとして、門松や地鎮祭などには、なくてはならない存在です。職人さんたちは、このような縁起の良い竹を生かし、招福の願いを込めて竹人形の制作に励んでおられます。

[福井県指定郷土工芸品]
提供 : 越前竹人形協同組合 様

素材 真竹、孟宗竹、煤竹及び女竹、虎竹、雲紋竹、胡麻竹
製法・工法 「越前竹人形」の最大の特徴である髪は、美しい日本人の黒長髪をつややかに製作しています。材料は真竹(マダケ)で、太さ0.2mm以下に割き続け、1体に約5,000~7,000本を使用・植え付けます。「髪は女の命」、美しくも個性ある人形を製作します。
また、乾燥させた竹は硬く加工しにくいものです。ですから、そうせざるをえない話ですが、自由自在にならないからなお、竹を見極めたい面白さもあるのです。竹は人間の指紋と同じで、同形はありません。筒形には楕円もあれば真丸もあり、節も形状が違います。天に向かって伸びているが、反れながら成長していくものですので、その天然竹を理解する、素材に手を加えすぎない、が製作の原点です。
歴史 「越前竹人形」は昭和27年頃、師田保隆・三四郎兄弟が、竹の切れ端を利用して竹人形ができないものかと、色々試作し、永平寺雲水人形、勧進帳や藤娘、音楽人形等を作ってまいりました。

その結果、昭和30年には「全国竹製品展」において、中小企業庁観賞を受賞、また「全国新製品展」においては、農業経済局長賞を受賞するなど、福井県の新しい特産品として業界の注目を集め、全国に知られるようになりました。