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NPO法人日本伝統文化振興機構は、日本の伝統文化の継承・創造・発展のための活動を行っております。
伝統工芸館 カテゴリ

総数:400件


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総数:400件

伝統工芸品神奈川県

神奈川県
工芸品の分類 染色品
工芸品名 横浜スカーフ(横浜繊維)

主要製造地域:神奈川県




《特徴》
『世界最高の技術』と名高い横浜スカーフ。
スカーフの製造工程の中で、「図案」・「型」・「染め」・「巻き(縫製)」などの各工程の一つ一つの技術精度がとても高く、この技術水準はフランス・イタリアの水準と同列であり、特に絹の薄地へのプリント技術は世界一と言われています。

工法のひとつ手捺染とは、型の上に流した染料をスケージを使い手作業によって染め上げていく手法のこと。横浜スカーフのこの手捺染の技術は、120年の伝統職人芸として有名です。

スカーフの柄は、伝統的で飽きのこないクラシカルな絵柄から最近のファッションの流行を取り入れた斬新な絵柄まで、上質な素材を引き立てる美しい様々な模様があります。豊富な絵柄は、幅広い年齢層の女性に人気です。

現在も伝統技術を守りながら、消費者に求められる商品の開発を目指し、新しい「世界に誇れるものづくり」が進められています。

[ 神奈川県指定伝統工芸品 ]
提供 : 横浜繊維振興会 様

素材 生糸・染料など
製法・工法 【1】 トレース
【2】 感光現像処理
【3】 型の試し刷り 
【4】 手捺染
【5】 蒸し・洗い・乾燥
【6】 スカーフ地の裁断
【7】 縫製

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歴史 江戸時代後期、横浜が開港され生糸の輸出が盛んとなり、生糸から絹織物の輸出の流れの中で、絹のハンカチーフ等々、絹製品が生まれました。

明治時代を通して横浜から輸出されたもののうち、約70%を占めるのはシルク(生糸や絹製品)でした。つまり、外貨獲得に大いに貢献したのです。それほど、横浜にとってシルク製品は大きな意味のあるものでした。

明治10年代から、無地染めからプリント物が輸出され、木版捺染から輸出増大に伴い型紙の型で刷毛で染める「刷毛染」となり、昭和初期にスクリーン捺染が行われるようになりました。
関連URL http://www.yokohamascarf.com/index.html

◆展示場所
シルクセンター(シルク博物館)
 〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町1番地 シルクセンター内
 TEL&FAX : 045-681-5861
 営業時間 : 9:00~16:30  
 休館日 : 月曜日(月曜日が祝日の場合 火曜日)