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伝統工芸館 カテゴリ

総数:333件


都道府県

総数:333件

伝統工芸品静岡県

静岡県
工芸品の分類 人形
工芸品名 駿河雛具

主要製造地域:静岡県




《特徴》
一言で雛具といっても御所車、箪笥、長持、鏡台など小物の雛具だけでも40種類近くもあり、現在はこれに屏風や台などが含まれ、多くの雛道具が作られています。

御所車、箪笥、長持、鏡台などの1つ1つが本物と同じ工程で作られています。
木地作りでは本物の家具指物に近い製造法がとられ、塗装に際しても、普通の漆器と同じ様に、目止め、下地をしてから漆等の塗装が塗られています。

蒔絵も模様は蒔絵師と問屋とが相談をしてデザインを決め、唐草や花鳥山水などの華麗な蒔絵が施されます。
例えば、掌の上に乗る針箱ひとつとっても、引き出しがきっちり箱状に作られ、蒔絵が施されています。

この製作工程には、指物・挽物・塗・蒔絵・金具などの多くの職人技が総合的に注ぎ込まれています。
まさに、木工、漆器、蒔絵などの産地として栄えてきた静岡ならではの技術の集大成であるといえます。

[ 国指定伝統的工芸品(経済産業大臣指定) ]
提供 : 静岡県郷土工芸品振興会 様、静岡県雛具人形共同組合 様

素材 ヒノキ、ホオ、ハン、カツラ、ミズメ、銅、銅合金、金箔
製法・工法 各工程ごとに分業化された熟練した職人の手で作られ、メーカーがそれら工程をまとめ仕上げをして製品化されます。
作業の流れは指物・刳物(くりもの)等の木地作り、塗り、蒔絵、金具付け、仕上げになります。

【1】 指物師による木地作り
板を切ったり削ったりして、箱型の木地を作ります。
のこぎり、かんななどが道具となります。

【2】 挽物師による生地作り
丸型の木地を作ります。
荒く形をつくった木地を横軸のろくろにかけ、刃物をあてて削ります。
小さなものになればなるほど、高度な技術が要求されます。

【3】 塗師による塗装
紙ヤスリで表面を整えたあと、下塗、中塗、上塗と、乾燥や研磨を繰り返しながら、漆やカシュ―漆などの塗料を何回も塗ります。

【4】 蒔絵師による蒔絵
漆で下絵を描いた上に金粉や銀粉などを蒔いて絵をつけます。
乾燥させたのち、羊皮で表面を磨きつやを出します。
唐草や花鳥風月などが一般的で、いくつかの色を用いて変化をもたせることもできます。

【5】 金具師による金具作り
作業しやすい寸法に切ったあと、炭火で加熱してから徐々に冷まします。
表面をきれいに磨いてから、金具の模様を和紙に書き込み、切り抜きます。
「たがね」を使い、模様や形を彫り込んでいきます。

【6】 仕上師による仕上げ
雛具に金具を鋲打ちし、接着剤で固定化します。
伝統的な技術を生かして、たくさんの部品をまとめて組み立てます。
歴史 室町時代に静岡では、公家の風習に基づき、随所で若い婦人へ「ひいなはりこ」等を贈った記述があり、雛遊びが定着していました。

雛具が静岡県で生産された由来は、江戸時代初期、二代将軍秀忠の久能山東照宮、三代将軍家光の浅間神社造営の際、全国から集められた優秀な職人が、完成後も駿府に留まり、木地指物、挽物、漆、蒔絵などの技術を利用し木漆工芸品を作っていたことです。

本格的に製造が開始されたのは明治15年頃で、製品は三ッ揃、十三揃、三棚、重箱等で、全て蒔絵が施されました。
明治35年頃には漆器業者が多く参入し、多彩な漆芸技法を使った雛具が作られ、大正初めには問屋組合が結成され、東京の問屋と連携して全国に雛具を販売し、静岡の名前が全国に知られ始めました。
関東大震災では関東地方の職人が静岡へ移住し、高度な技術を駆使した製品が作られ、生産量はさらに上昇しました。

戦後は急速に生産が増加し、雛具の生産は全国の90%という高いシェアを占めるようになりました。
関連URL http://www.shizuoka-kougei.jp/




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