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NPO法人日本伝統文化振興機構は、日本の伝統文化の継承・創造・発展のための活動を行っております。
烏山の山あげ行事(山あげ祭) | 祭り カテゴリ

総数:128件

伝統文化

烏山の山あげ行事(山あげ祭)
伝統文化の分類 祭り
文化名 烏山の山あげ行事(山あげ祭)



烏山の山あげ行事(山あげ祭)《特徴》
烏山の山あげ行事(山あげ祭)は、450年の伝統を誇る日本一の野外劇です。

山あげ行事の由来といたしましては、永禄3年(1560)、烏山城主那須資胤が城下五町鎮守牛頭天王(素盞鳴命)を八雲神社にお祀りし、天下泰平、五穀豊穣、疫病消除を祈願したのが起源とされています。
当初、奉納余興として相撲や神楽獅子などが行われていましたが、寛文年間(1661~1672)には踊りを上演するようになり、さらに元禄年間(1688~1703)には狂言が行われ、やがて享保から宝暦年間(1716~1763)にかけて歌舞伎舞踊がとり入れられ、同時に舞台装置や舞台背景も大規模になり、江戸時代末期頃に現在の野外歌舞伎の形態となりました。

山は所作狂言(おどり)の背景で、観客の前に据えられた舞台から道路上約100メートルの間に大山(おおやま)、中山(なかやま)、前山(まえやま)、館(やかた)、橋、波などが配置されます。これらの装置には仕掛けが施され、上演中はその進行に伴い、木頭(指揮者)の拍子木を合図に様々に変化し、観客の目を楽しませてくれます。
所作狂言が終われば、すべての道具類は片付けられ、次の上演場所まで移動します。この一連の作業を行うには、約150人の若衆が必要とされ、その一糸乱れぬ団体行動の妙技と、炎天下の中、踊り子達が常磐津の三味線にあわせ美しい舞を披露する姿は一見の価値があります。

なお、市内旧6町ごとに山あげ祭で演じられる演目が異なります。また、山や舞台装置の仕掛けが独自の発展を遂げており、各町の違い等を観ることも見どころの1つです。

[国指定重要無形民俗文化財]
提供: 那須烏山市役所 様


所在地 那須烏山市
展示場&開催場所 那須烏山市内(旧烏山市街地)
日時:毎年7月の第4土曜日を含む金・土・日の3日間
問い合わせ先 那須烏山市 商工観光課
Tel 0287-83-1115
観るポイント 烏山の山あげ行事は、その舞台の設置から見学できる珍しい行事です。また、演劇の上映中も、劇中の背景の変更などすべて若衆の方が手作業で行っています。
伝統文化の
体験・一般参加
「烏山の山あげ行事」の様子を見学いただけます。
場所:那須烏山市内(旧烏山市街地)
日時:毎年7月の第4土曜日を含む金・土・日の3日間

また、「烏山の山あげ行事」のガイダンス施設もございます。
場所:山あげ開館(那須烏山市金井2-5-1977)
料金:一般250円、小中学生100円
休館日:毎週火曜日、年末年始(12/29~1/3)
Tel 0287-84-1977(那須烏山市観光協会)