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NPO法人日本伝統文化振興機構は、日本の伝統文化の継承・創造・発展のための活動を行っております。
伝統工芸館 カテゴリ

総数:333件


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総数:333件

伝統工芸品和歌山県

和歌山県
工芸品の分類 漆器
工芸品名 紀州漆器

主要製造地域:和歌山県




《特徴》
紀州漆器(黒江塗)は、和歌山県海南市の北西部「黒江地区」を中心に生産されています。
会津塗(福島県)山中塗・輪島塗(石川県)などと共に全国産大産地の一つです。

漆器は、中国でおよそ4,000年前に食器として使われた記録があります。
日本では、石器時代に矢じりの接着に漆が使われたものや、土器などに彩漆をほどこしたものなどが発見されています。

[ 国指定伝統的工芸品(経済産業大臣指定)]
提供 : 紀州漆器協同組合 様

素材 ヒノキ・トチ・クス・ケヤキ・セン・天然漆
製法・工法 【1】 採漆・製漆
漆器に使われている漆は、漆の木の分泌物である樹液「漆液」を採ったものです。
漆の木に刃物で傷をつけて、にじみでる漆液を採集する作業を「採漆」と呼びます。
採漆された生漆を、加工して精製することを、「製漆(精漆)」といいます。

製漆の目的は、生漆の水分を除いて、光沢を発揮させ、透明度を増し、乾燥時間を調節するなど、後々の用途に適合させることです。
製漆には、漆を塗りやすくするために、生漆内の含有物を均等にする「なやし」と、生漆に含まれている水分を蒸発させる「くろめ」があります。
そして「なやし」「くろめ」が行われた漆を濾過して、製漆が終わります。

【2】 木地
漆塗のもとい(土台)となるものを「素地」といい、木材でつくられた素地を「木地」と呼びます。
木地には、「挽物」「曲物」「板物」と呼ばれる三種類の物があります。
どの木地づくりにおいても、木材の水分乾燥のために起こる収縮やそりなどから来る変形に対応するための技術が要されます。

【3】 下地・上塗
漆を塗る工程は大きく二つにわけられ、そのひとつが「下地」です。
「下地」の目的は、漆器を堅牢にすることと漆器のもといである素地の形を補修したり、整えたりすることにあります。
「下地」には「漆下地」「渋下地」「膠下地」などの種類があり、目的によって使いわけられます。

漆器を堅牢にするための下地工程が終わった素地の上に塗装する工程を一般に「上塗り」といいます。
この「上塗り」工程には、「下塗り」「中塗り」「上塗り」の三つの段階があります。
「下塗り」は、「上塗り」の効果を上げるために行われます。
「中塗り」は、「上塗り」をより優美なものにするために行われるもので、使用される漆は、「上塗り」の漆の色を考えて選ばれます。

【4】 加飾
漆が塗り終わった漆器に、紋様などをつける加飾には、蒔絵、螺鈿、沈金、シルクスクリーンなどをはじめとしていろいろな技法があります。
歴史 紀州漆器の歴史としては、室町時代紀州木地師によって渋地椀が作られたのが始まりだといわれています。
これに加えて、現在の那賀郡岩出町にある根来寺で、僧侶達が寺用の膳・椀・盆・厨子などの什器を自ら作ったのも紀州漆器の起源の一つといえるものです。

根来寺に始まったこれら一連の塗物が、即ち「根来塗」といわれるものです。
黒漆で下塗りをし、その上に朱塗を塗ったところ、未熟練の僧侶の手によったものであるため、使用中自然に表面の朱塗りが磨滅して下塗りの黒漆がところどころ露出しました。
それがかえって趣あるものとして喜ばれたものです。

その後、秀吉が根来を攻めた際、難を逃れた僧が、その技術・技法をもって海南市で漆工に従事したことから広まり、徳川中期頃は、紀州藩の保護のもとに相当盛大なものとなりました。

文政9年(1826)、小川屋長兵衛なる工人が堅地板物の製作に成功した安政時代には蒔絵による加飾がなされるようになり、長崎や神戸の外商に直売を開始しました。

このようにして発達してきた紀州漆器も明治維新の廃藩置県により紀州藩の保護を失い衰退するかに見えました。
しかし、明治3年本格的な貿易を開始したことにより次第に回復し、明治12年他県産の沈金彫の技術を導入、また明治31年には京都より蒔絵師を招へいして蒔絵の改良を図りました。

昭和にはいり、天道塗、錦光塗、シルク塗などの変り塗が考案され、紀州漆器の特長を一段と発揮しました。
昭和24年重要漆工業団地として国より指定をうけ、さらに昭和53年2月通商産業省より「伝統工芸品」として「紀州漆器」が指定されるなど、和歌山県を代表する伝統産業として益々の発展を期しています。
関連URL http://www.chuokai-wakayama.or.jp/sikki-k/index.html

◆展示場所
うるわし館(紀州漆器伝統産業会館)
 〒642-0001 和歌山県海南市船尾222
 TEL : 073-482-0322
 開館時間 : 10:00~16:00
 休館日 : 第2日曜、お盆、年末年始
 入館料 : 無料






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