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NPO法人日本伝統文化振興機構は、日本の伝統文化の継承・創造・発展のための活動を行っております。
伝統工芸館 カテゴリ

総数:333件


都道府県

総数:333件

伝統工芸品山梨県

山梨県
工芸品の分類 石工品・貴石細工
工芸品名 甲州水晶貴石細工

主要製造地域:山梨県




《特徴》
自然が生んだ天然貴石の透明感あふれる色合いと輝き。
甲州水晶貴石細工は精を極めた彫刻と入念な研磨技術によって、この天然貴石の秀れた味わいに人生の感性を経た「美」を加えているのが特徴。

凄味さえ感じさせる昇竜像やいななぎが聞こえてきそうな馬像。
どの作品にも流れるようなまろやかな曲線の美しさが生き、さまざまな表情と踊りだすような躍動感がみなぎっています。

こう言った表情を貴石に彫り込むには、高度の伝統技術を駆使した職人の手作業が欠かせません。
原石を削り彫刻して磨く作業はちょっとした刃の当て方の違いで、一瞬のうちに原石を砕いたり傷つけたりするからで、少しも気の抜く暇のない、緊迫した作業です。
その意味では、甲州水晶貴石細工の美しさは「緊迫の美しさ」と言えるものです。

中でも石を鎖状に彫る「遊環」技術のすばらしさは、例えようもない程見事です。
石は生き物であり、それを知り尽くし彫りこなす技はまさに「神業」を思わせます。

こうした伝統技術の背景には、甲府がかつて水晶の産地であり、古くから信仰の対象や貴族の装身具として水晶細工が行われていた事があります。
現在でもその心は引き継がれており、精巧で沈美な高級品を中心に、他に類を見ないほど豊富な貴石類を使った多様な作品を生み出しています。

[ 国指定伝統的工芸品(経済産業大臣指定) ]

提供 : 山梨県水晶美術彫刻協同組合 様

素材 水晶・めのう・ひすい・黒曜石・碧玉
製法・工法 原材料-石取り-絵付け-切込み-欠き込み-荒摺り-三番摺り-四番摺り-砂目取り-五番磨き-仕上げ磨き-洗浄-完成品

研磨工程
【1】 絵付け
【2】 欠け込み
【3】 荒摺り
【4】 三番四番摺り
【5】 本砥磨き
【6】 磨き上げ
歴史 水晶の原石は今から1,000年前の平安時代に、御岳昇仙峡の奥から発見されました。
当時は原石のまま飾り、信仰としていたそうです。
やがて細工を施すようになるが、武田勝頼の遺品の中に水晶数珠が残っている事から、既に戦国時代には水晶細工が行われていたものと見られます。

甲府での水晶細工の起源は江戸時代になってからです。
享保年間(1716年~1736年)に甲州御岳・金桜神社の神官が信仰対象として水晶玉を鉄トイを使ったのが始まりです。
砂を鉄板に巻いて水晶を磨く方法は京都から招いた職人によって伝えられたもので、甲州研磨として定着、江戸時代末期には地場産業の基盤を築きました。
記録によれば安政年間(1854年~1859年)の土屋家(現土屋華章製作所)の「萬注文帳」に水晶やひすいなどを使った数珠や帯留、根付などの注文があり、産地として確立していたのがうかがえます。

明治時代になると根付、かんざし、帯留などの需要が増え、職人の育成も盛んになります。
しかし明治末期には水晶資源が絶え、大正初期には南米やアフリカ諸国から水晶やめのう、ダイヤモンドなどの貴石を輸入し、伝統の研磨技術を駆使して加工する産地となりました。
設備の電化により生産効率が高まり、発展の足がかりをつかんだのもこの頃で、美術工芸品、装身具をはじめ精密機械部品まで生産するようになりました。
当時、第1回パリ万国博にも出展、その彫刻研磨の技術は日本だけではなく海外にまで定評を得ました。

戦後、輸出が急増、製品の80%は海外向けという好況を博しますが、昭和50年のドルショックや中国製品との競合などもあって、その後輸出はグンと減りました。
現在では国内向けに高度な技術を駆使した製品を産出しています。
一部、皇室に干支の動物などを献上しています。
関連URL http://www.suishou.jp/index.htm

◆展示場所
やまなし伝統工芸館
 〒406-0032 山梨県笛吹市石和町四日市場1566
TEL : 055-263-6741 / FAX : 055-263-6742
 開館時間 : 9:00~17:00(入館は16:30分まで)
 休館日 : 月曜日(祭日の場合は火曜日)、祭日の翌日、年末年始
 入館料 : 大人 300円(250円)、大・高生 200円(150円)、中・小生 100円(50円)
      ※( )内は20名以上の団体の場合






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