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伝統工芸館 カテゴリ

総数:337件


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総数:337件

伝統工芸品東京都

東京都
工芸品の分類 竹工品
工芸品名 江戸和竿

主要製造地域:東京都




《特徴》
撰びぬかれた天然の竹を用いて丹念な手仕事によって生まれる機能的・実用的に加え、精緻な美しさを備えた和竿です。
江戸中期より現代に至るまで伝統的な技法を忠実に受け継いだ竿師と呼ばれる数少ない名匠の手によって作られる伝統工芸品を「江戸和竿」と呼びます。

江戸和竿は実用品であり、単なる美術工芸品ではありません。
釣る場所、釣る魚の種類、釣る人の好みなどの条件を満たした和竿 であり、海・川・渓流などの用途別に竿師の技術と心から生まれた数少ない手作りの実用品です。

[ 国指定伝統的工芸品(経済産業大臣指定)]
提供 : 江戸和竿 竿師 邦一 様

素材 ホテイチク・ヤダケ・ハチク・ダイミョウチク・マダケ・天然漆
製法・工法 【1】 晒し
原竹は皮をむき、男竹は火で焙って油抜きをし女竹はもみながら磨き砂をまぜ竹の肌を磨き油分を落とします。

【2】 切り組み
一継ぎごと異なった竹を選び組み合わせていく工程が「切り組み」です。

【3】 火入れ・下矯め
竹を硬くする事と竹の曲がりを直す事の2つの目的があります。
火を入れる事を「火入れ」曲がりを矯木を当てて真直ぐに伸ばす事を「矯め」と云います。
火入れをして矯正された竹は曲げられても必ず元の真直ぐな姿に戻ります。

【4】 巻き下・糸巻き
矯め代部分など正確に切り揃え、女竹は節の下に付いている「ハカマ」を切り取り、男竹は枝芽を形を取り揃えます。
そして「口合わせ」と云って継ぎ合わせる部分を同じ形にします。
すげ口巻き・化粧巻き・込み寸法を決め、毛引きをしてキシャギに入ります。
竹の甘皮を完全に削り取り除きます。
継ぎ口が割れたり裂けたりする事を防ぐ為に絹糸を平らに巻きつけます。
薄くといだ膠を塗り、きめ木で毛羽立ちや糸が動かないように締め付けます。
乾いてから糸巻きした部分に漆の下塗りを行います。

【5】 継ぎ
込み芯竹を用いる「印籠継ぎ」と、すげ込みを削って継ぐ「並継ぎ」があります。
すげ口の中を掻き出しや丸ヤスリで内部を浚い過ぎないように気をつけます。
込みを入れた時にガタが出ないように作ります。

【6】 塗り下
削り穂の調子を出しヘビ口を付けます。

【7】 中矯め
穂先から一節ずつ曲がりを直し真直ぐにします。
最初のような強い火は控えます。
仕舞い込みの竿は納まった事を確認して尻栓をかいます。

【8】 漆塗り
吉野紙を三枚ほど重ね適量の漆を絞り出していきます。
竿を回転させ漆を小口方向へ平均にムラなく配り塗り際より漆をならします。
漆室に入れて乾かしてから次に塗る前に炭研ぎをして、漆の面を平らにし喰い付きを良くします。
仕上げはタネ油を薄く塗り角粉を指に付けて磨きます。

【9】 胴漆
胴漆には、竹の肌に漆を付け回転させながら全体に塗って、メリンスの布で拭き取ってしまう「拭き取り」や、親指と人差し指で竿をはさみ、横ムラを取る「手拭き」刷毛塗りなどがあります。特に手拭き塗りは江戸和竿の独特な塗り方です。

【10】 仕上げ
漆塗りで出たクセを矯め真直ぐにし、コミ油をして継ぎ合わせ椿油で拭いて、ガイドなどを付ける竿は絹糸で付け漆を塗って仕上げます。
最後に口栓を身が入った硬い竹で作って完成です。
歴史 江戸和竿が作られ始めたのは、江戸は享保(1716~36)年間の頃。
その後、天明年間(1781~88)に初代・泰地屋東作が下谷稲荷町の広徳寺前で開業したのが「江戸和竿」の発祥とされ、その歴史は優に200年を超えています。

初代・泰地屋東作
江戸は享保(1716~36)年間の頃。
その後、天明年間(1781~88)に初代・泰地屋東作が竿師の店を開いて以来、質も量も飛躍的に伸びました。
現在活躍している竿師の元をたどれば必ずこの人にたどりつくという江戸竿師の祖です。
関連URL http://members2.jcom.home.ne.jp/kuniichi/




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